長谷川穂積、強敵相手に再起を飾る

長谷川、再起戦で判定勝ち=無敗の世界ランカー下す―ボクシング(時事通信) - goo ニュース

 昨日神戸市立中央体育館で行われたフェザー級ノンタイトル10回
戦で元2階級制覇王者の長谷川穂積がSバンタム級9位のオラシオ
・ガルシアに3-0の判定勝ちで再起を飾った。

 昨年4月にIBFのSバンタム級王者キコ・マルティネスに挑戦し
7RTKO負けした長谷川は当時33歳という年齢もあり引退するもの
と思われたが、1年後に再起戦で選んだ相手が世界9位で無敗だけ
でなく29勝21KOというハードパンチャーなので驚いたものだ。

 基本的に1年のブランクを経て再起するなら年齢的な事もあって
噛ませ犬といわれるようなタイプとの対戦が普通なので世界王者が
防衛戦で迎える挑戦者のような強敵を迎えるとは思わなかった。

 悪い事に左肘に痛みを覚えて痛み止めの注射を打っていただけで
なく試合の12日前には右足首を捻挫していたので、万全のコンディ
ションでも厳しい相手だけに惨敗して引退という最悪のシナリオも
現実味を帯びていた。

 そういう意味ではダメージの残るような試合だけはしてくれるな
と思いながら迎えた試合だったが、スポーツニュースや現地レポな
どを見ていると意外にも全盛時を髣髴させる連打を見せ不用意に
ロープに下がってパンチを浴びるというシーンはなかった。

 昨年のキコ・マルティネス戦のように悪い時の長谷川は力任せに
打ち合うシーンが多々あったのだが昨夜はヒット&アウェーに徹す
るなど己を知った戦いぶりを見ると、こういう戦い方なら‘もう
1度世界を狙う'と言っても違和感はないと思う。

 それにしても4月16日の山中慎介の防衛戦から始まった春の
ボクシングラッシュは日本時間の5月2日に行われた粟生隆寛が
オーバーウェイトの相手にKO負けした試合以外は長谷川の勝ちで
国内では日本人選手の全勝で終了という望外の結果になったの
だった。


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