ファンは賢くなっている

 今日のスポーツ新聞によると2月11日に横浜で行われる南アフリカW杯
アジア最終予選のオーストラリア戦の前売りチケットが完売らしい。
 最終予選ではホームでウズベキスタン・オーストラリア・バーレーン・
カタールの順番で対戦するのだが、最大の敵はオーストラリアだ。
 これを勝てば1位通過に大きく前進するのでファンの感心が高いのは
当然だろう。

 06ドイツW杯で惨敗して以来、代表の人気が下降気味というネガティブな
記事をよく目にする機会がある。
 確かに親善試合のキリンチャレンジカップなどは空席が目立つのだが、
最終予選のウズベキスタン戦の入りは悪くなかったので個人的にはファン
が賢くなっただけと思っていた。

 サッカーライターの杉山茂樹氏は‘代表の親善試合で毎試合満員札止め
という方がおかしい’と事あるごとに言っていた。
 確かに親善試合は調整試合。 加茂ジャパンの頃から見ていても対戦
相手がベストメンバーではなかった事などザラだし、ベストメンバーでも
‘ケガだけはしないよう’というスタンスでモチベーションに欠けた状態の
チームが来日する事はよくあった。

 W杯に出場するのが目的だった加茂・岡田ジャパン時代ならまだしも、
02年に開催国とはいえベスト16に入っているのだからファンの見る目は
格段に厳しくなった。
 だから親善試合に例え勝っても前記したようなチーム相手なら、いくら
マスコミが囃し立てても嬉しくはない。

 トルシエ&ジーコ時代にヨーロッパ遠征に行って対戦したスペイン戦や
チェコ戦は小さなスタジアムで行われ、とてもじゃないが殺気立ったアウェー
の雰囲気とは程遠く‘しょせんは親善試合’というムードだった
(01年のサン・ド・ニでのフランス戦を除いて) 

 日本のサッカーファンも そういう感覚になってきた事は本物と偽物の
差を見分ける事ができるようになって喜ぶべき事であり
間違って
も‘代表人気の低下’と悔やむ事ではない。 

 2月11日のオーストラリア戦の前売りチケットが完売になったという事は
ある意味当然だろう。
 もっとも‘オーストラリアごときだったら生観戦して応援するまでもなく勝
つに決まってる’
というようになると頼もしいが、そこまでなるとW杯予選
の緊張感がなくなってしまうか。 

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