ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
ヘナロ・エルナンデスには驚かされた
今から30年前の今日92年11月20日に東京体育館で行われたWBA:
Jライト級タイトルマッチで、王者ヘナロ・エルナンデスが強打を
誇り世界1位だった渡辺雄二に6RTKO勝ちし3度目の防衛に成功し
た日である。
王者エルナンデスは身長180㎝リーチ185㎝の長身でテクニシャ
ンだから、10戦全勝全KO勝ちという強打を誇る渡辺が接近戦に持
ち込みボディを徹底的に攻めればKO勝ちもという希望的な予想が
試合前にあった。
ところが試合が始まると王者は開始早々に右拳を傷めるも左手
一本で渡辺を翻弄するだけでなく、接近戦になっても左アッパー
を中心に高速の連打で打ち勝ってしまうのだから驚いた。
確かに時おり渡辺の左フックなどが王者のボディにヒットする
場面もあったのだが、連打で相殺されていく形でダメージを溜め
て行き遂に6Rに一方的に打ち込まれたところをレフェリーからス
トップされた。
王者ヘナロ・エルナンデスは前述したように長身のテクニシャ
ンだが当時の日本には長身のボクサーは、接近すればリーチ差を
相殺でき減量がキツいはずだからボディを徹底的に攻撃すれば失
速し終盤ストップ勝ちもありえるというのがセオリーだった。
だから10戦全勝10KO勝ちで直前には元王者のスティーブ・ク
ルスを2RKOした渡辺の強打がボディに炸裂したら…というパン
チャーズ・チャンスにも期待していたのだが、まず試合前の計量
で王者はトレーナー着用でもリミットを下回っていたし接近戦そ
れも右拳を傷めていても左で翻弄し懐に入っても左アッパーをガ
ンガンヒットして打ち勝ってしまったわけで凄いテクニックを披
露してくれた。
エルナンデスは帝拳ジムとマネジメント契約をしていたので4
カ月前に同じく日本の竹田益明が挑戦するなど挑戦しやすい王者
で、特に竹田戦など判定勝ちしたものの右拳を痛めていたのだが
左手一本で渡辺を打ち負かして完勝したので日本勢は誰も挑戦し
ようとしなくなったのだった。
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たしか辰吉、鬼塚、畑中、大橋、平仲等々各局で世界王者級を当時抱えていましたので、フジTVも焦りがあったのかもしれません。
元世界王者をKOした登り調子の渡辺なら・・と、相手の力量も殆ど分析されず完全に新王者誕生の雰囲気でしたよね。
バラエティ番組でこの試合が賭けの対象になって、KO負けのオッズが一番高かったの覚えています。
いらっしゃいませ、初めまして。
元王者のスティーブ・クルスを完璧に倒してましたので、個人的にもパンチャーズチャンスもと思ってましたが頼みの接近戦でも打ち負けたのが全てですね。
まぁヘナロはデラホーヤとメイウェザーJr相手の2敗のみですから結果的に仕方ないのですが凄いボクサーで、この後ヘナロには誰もチャレンジしようとしませんでしたからね。
ちなみにこの試合を最後にフジはゴールデンタイムの世界戦を中継しなくなったような感じです。