ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
出迎え式の夜
今から20年前の今日88年10月26日は私が新人研修を終え、出迎え式が
行われた日である。
蒲田の店は新人が日曜の夕方から水曜まで3泊4日で研修に行くのだが、
終わった水曜の夜に池袋で出迎え式がある。
結果的に昭和最後の新人研修となったのだが、出迎え式には研修を
経験した店のスタッフだけでなく多忙だった師匠までが来てくれていた。
出迎え式が終わって店に戻り、ささやかな打ち上げが始まる。
缶ビールを片手に研修について話すのだが、私的にすごく有意義な研修
だったので師匠やスタッフに報告した後は先輩方の経験話になった。
‘先生、肩揉ませてください’と私が師匠の肩を揉み始めた時である。
師匠が私にポツリと言われた。
‘こーじ君、キミは経験年数が7年目という事で肩肘張って
いたでしょう。
ただね、キミが7年目といってもココではルーキーなんだよ。
だからIZA君や井口君達の方がお客さんは付き合いが
長いから、信頼感は段違いなんだ。
そして店によってやり方は違うから、できなくて当たり前。
ただし できないのは仕方ないけど、できない事を受け入れて
1日も早くできるように頑張る事が一番大事なんだよ。’
そうなのだ。
私は蒲田に来るまで福岡で曲りなりに6年修行してきた。
福岡では
‘オマエ○年にもなって○○もまだできんのか!
○○の某はこれぐらいできているし、ウチの弟子で○年目で
できないのはオマエぐらいだ’
と、不器用な私は福岡時代の師匠から よく怒られていた。
そして‘とにかく仕事をする時は、お客さんに信頼されるように自信満々
な顔をしてやれ’と事あるごとに言われていた。
だから福岡時代にカットをする機会が少なかった私としては
‘オレはこれぐらいできるぞ!’と自信満々で仕事をし、一緒に
お客さんのカットに入り始めた‘経験年数3年目のIZA君や井口
君とは違うし負けられない’と虚勢を張っていた。
ところが師匠には最初から分かっていたようで‘キミも新人研修に行って
来れば分かるよ’といつも言われていた。
そして研修から帰ってから酒の席でポツリと言われた言葉は心の底から
沁みたのだ。
ある意味この店の本当のスタッフになれた
気がしたし、心にこびり付いていたカサブタが
剥げ落ちた気がした。
翌日から肩の力を抜いて仕事をできたのは言うまでもない。
今でも あの夜の師匠の言葉は忘れられない。
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ああ、HBT懐かしいですね?こ-じさんは20年経つんですか?私は・・・13、4年前ですね。
最初はうちの先生に「行かないです!!」って、だだこねたんですがね(笑)、言って正解だったと思います!
最近は、参加者が少なくなって中止してますね。
やっぱり、あったほうが良いと思いますけどね!!
そう、ブログの投稿者の名前をクリックすると飛べますからね。
そうですか、確かに厳しいのでイマドキの若い人は
敬遠するでしょうがね。
やはり厳しい事を経験すると一回り成長できるの
ですけどね。