70年代短期決戦の投手起用方は

　今年の日本シリーズは今日でG4を終えバファローズとタイガース
両チームが2勝2敗のタイになったのだが、今から50年前の今日73年
11月1日は日本シリーズG5でジャイアンツがホークスに5－1で勝ち
4勝1敗で9年連続日本一を達成している。

　この年の日本シリーズはタイガースとの最終決戦に勝ってセリー
グを制したジャイアンツと、前後期制を上手く利用してブレーブス
の3年連続パリーグ優勝を阻んだホークスの対戦。

　G1をホークスが4－3で逆転勝ちするとG2 は堀内恒夫の好リリー
フと11回に堀内の決勝打でジャイアンツがタイに持ち込み、後楽園
に戻ったG3以降は8－2・6－2・5－1と一気に3連勝して4勝1敗で9
連覇を達成したわけだ。

　このシリーズ実はジャイアンツは高橋一三・倉田誠・堀内恒夫の
3人しか起用してないのが特徴で、G1とG4は高橋一三が完投すると
G2とG5は倉田誠～堀内恒夫のリレーにG3は堀内の完投という形で
3人しか起用しなかったのだ。

　この2年後の75年はブレーブスがカープ相手にG1とG6は足立光宏
～山口高志のリレー、G2 とG5は山田久志が完投するとG3ｍ山口高
志が完投する形で同じく3人しか起用せずに日本シリーズを制して
いる。

　つまり70年代半ばぐらいまで日本シリーズでは先発投手2人に、
リリーフ系投手が1人＝3人いれば賄えていたので3人しか起用しな
いという事は十分あり得ていたのだ。

　結局この頃は少数精鋭的発想でエース級の投手をフル回転させ
るというやり方で臨むチームが多かったので、50年経った今では
全く違った投手起用方になっているのは当然だろう。