日本は受けて立ってはいけない

 02日韓大会以来の決勝ラウンドに進み、いよいよ初戦でパラグアイと戦う
岡田ジャパンだがグループステージ最終戦のデンマーク戦では引き分けでも
勝ち抜きだったものの攻めて勝ちをもぎ取った感じだった。

 ‘日本には守備の文化がない’とは02日韓大会の時の監督だったフィリップ・
トルシエの名言で、大会前に日本のメディアは岡崎や玉田などをはじめ
‘誰をFWで使うか?’という事ばかり話題になったが、中澤と闘莉王がCBで
固定されていたのを‘彼ら2人が不在だったらどうなるか?’という話は聞か
なかった。

 つまり攻撃の話は好きだが、守備の話になると今ひとつだという事だろう。

 日本のメディアは‘引き分けOKと言っても最初から引き分け狙いに行ってはいけない’などという論調が多いが、先日のデンマーク戦を見ていて つくづく
それを思った。

 日本は世界を相手にすると どうしても小さい。
 相撲で言えば小兵力士が大型力士に勝つには常に先手で仕掛けて行き、
相手を受身に回らせる必要があるし 押し込む力がなければ投げなどの技も
通じない。

 コンタクトスポーツのラグビーで日本が強い時はスクラムやラインアウト
などのセットプレーの前に必ず先にポイントに集まって相手を待ち構えて
いたのも、大きくて重い選手がスピードに乗ると止められないので加速する
前に先に仕掛けて止めないと勝負にならない。

 そして常に先に仕掛ける事によって敏捷性をはじめとした日本人の長所が
生かせるのではないだろうか。

 そんなワケで岡田ジャパンがデンマーク戦で行った常に先に仕掛けると
いう姿勢こそが押し込まれずに済んだ要因だろう。 

 引いて守るというのは受けて立つ状態になりやすいので日本がディフェン
シブに戦うと受けて立つどころか必ずといっていいぐらい自陣に釘付けに
なる。
 だから常に攻撃的な姿勢を見せる事によって相手に立会いで組み負け
ないように仕掛けていくのと同等の意味を持つのだと思う。 

 次の相手のパラグアイもディフェンスが固いため先制されると厳しいのは
当然だから慎重に戦う反面、常に日本の方から仕掛けていかないと反対に
パラグアイから押し込まれるだけでは済まないのではないだろうか。 

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