ミラーマンの父とオビ=ワン

 ミラーマンが第2期ウルトラシリーズと違う特徴の1つに仲間が
いない代わりに、亡くなった父が度々登場するという要素がある。

 ミラーマンの父はインベーダーの策略に遭って命を落としている
のだが、第1話で鏡の世界に入った京太郎に対しミラーマンである
事を告げ形見のペンダントを渡す。

 以降も鏡の中の墓場では敵の罠に嵌って鏡の世界に閉じ込められ
た京太郎にペンダントを使って脱出するようにアドバイスしたり、
キングザイガー編では宇宙怪獣キングザイガーの襲来を予告するな
ど意外に存在感があった。

 特筆すべきはインベーダーからエネルギー時限爆弾を埋め込まれ
たミラーマンに対しエネルギー残量を示すカラータイマーを授け、
戦いに集中できるようにするなど物理的なサポートもしたのだから
凄い。

 ミラーマンは共に手を取って戦う仲間はいないものの亡き父のサ
ポートを受けて戦っていたキャラで、この流れは仮面ライダーXや
後のウルトラマンダイナにつながっているわけだ。

 亡くなった者が霊体となって主役をサポートするというのは、ス
ター・ウォーズシリーズのオビ=ワンらジェダイの騎士が印象深い。

 ダースベイダーとの戦いで防御を解いてライトセーバーでわざと
斬られ霊体となったオビ=ワンはデススターを攻撃するルークにフ
ォースを使うよう促したのをきっかけに、EP6まで霊体としてルー
クの前に現れてアドバイスを送るなどのサポートをしていた。

 またヨーダもEP8で隠遁生活を送るルークの前に現れフォースを
使ってジェダイの書物を焼き払うなど、印象深い活躍?をしていた。

 ご存知のようにスター・ウォーズシリーズはミラーマンより後に
製作されているので、死んだはずのミラーマンの父が京太郎をサポ
ートする要素を受け継いだのかと思ってしまう。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
教えてくれ、お父さん!! (柴田真樹)
2019-07-01 00:04:55
ミラーマンとジャンボーグAを見ていると、主人公に忠告に来る、京太郎へ父が、ナオキへエメラルド星人が、のタイミングが同じで、スタッフも同じだからかなー? と思ってしまいます。
また、忠告はするものの、怪獣を倒す手段は教えてくれないとか、何かと不便であったり。
京太郎は結局、生みの親と育ての親の両方に人生を変えられてしまい、ナオキよりも不憫な印象が。恋人とも別れさせられちゃったし…
「さよならを言いに来たんだ」
 は、石田氏亡き今、作劇に聞こえなくて、今更ながらCDを購入して、偲んでいます。
 
 
 
まさしくそうですね (こーじ)
2019-07-02 22:58:37
>柴田真紀様
 まぁプロデューサーが同じですし淡プロデューサーは濃厚な人間ドラマを目指していたようで、こういった葛藤は十八番でしたからね。

 朝子との別れのシーンを見ていると戦えミラーマンのトランペット独奏パートがホントにマッチしているなと思います。
 
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