井上・村田・井岡以外の世界戦は厳しい

 今年の日本のボクシング界は井上尚弥がWBSSのバンタム級で
先日ノニト・ドネアに勝って優勝を飾っただけでなく、村田諒太が
前年10月に敗れたロン・ブラントとの再戦で2RKO勝ちしてタイ
トルを奪回し井岡一翔もSフライ級王者になって4階級制覇に成功
するなど盛り上がりを見せた。

 他にも田中恒成が田口良一との激戦を制するなど好試合があった
わけだが気になるのはTV局の放映体制で、田中-田口戦など1度
は田中のケガで流れた王者と元王者の対戦だったのだが以前ならば
ゴールデンタイムでの生中継に匹敵する好カードですら夕方OAと
いう扱いだ。

 先日12月分のザ・テレビジョンを見ていたら12月23日に予定
されている村田諒太の初防衛戦は21:00からの1時間枠しか空い
ておらず、大晦日の井岡の防衛戦も18:00からの1時間枠になっ
ていたのには驚いた。

 村田の防衛戦は寺地拳四朗との井岡の防衛戦も田中恒成とのダブ
ルタイトルマッチになっているのだが、共に1時間しか枠がないと
いう事は寺地と田中の試合は中継がないという事になる。

 寺地拳四朗は現役王者最多の6度の防衛に成功しているし田中も
井上とのライバル的にいわれながら、田口との対戦を経てようやく
全国区になった感じだったにも拘わらず中継がないというのはボク
シングファンとしては納得がいかないわけだ。

 かつてボクシングの世界戦は高視聴率が取れるため必ず民放が中
継していたのだが、世界戦が粗造乱造され始めた頃から視聴率は落
ちていき20世紀に入ると夕方か深夜の録画中継というのはザラで
下手すると中継自体がない試合も珍しくなくなっている。

 業界もダブルやトリプルで行うものの以前なら全試合中継してい
たのが、最近ではメインのみの中継というのも珍しくないわけでザ
・テレビジョンの情報が正しいのなら最近の流れでよくある事では
あるだろう。

 ただ中継されないのが全国的に無名の挑戦者の試合なら仕方ない
とも思えるが、実績のある王者2人の試合が中継されないというの
は業界的にも由々しき問題だろう。

 つまり井上尚弥と村田諒太に井岡一翔の試合以外は民放各局は興
味がないと思われるし、この3人がいなくなったら地上波中継自体
がなくなるという事を意味するのかもしれない。

 とりあえずザ・テレビジョンの情報が間違っている事を祈りたい
とは思うのだが・・・・・

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