‘大将’と言われる事に違和感

　先日新規来店された年配客から‘大将は…’と言われ、一瞬‘誰の
事？’と思ってしまい直後に自分の事かと分かって大いに焦った。

　自分ではまだまだ若いと思っていたのだが考えてみると現在
58歳という年齢を考えれば‘大将’と呼ばれてもおかしくないし、
実際1人営業ではあるが個人事業主という事から年配者にしてみ
れば大将の呼び名も通常モードで言っただけだと思ったもの。

　そういえば高校を卒業し福岡市内での店で修行していた時に
肉屋やラーメン屋のオヤジさんが来店すると‘〇〇屋の大将’と
呼んでいたわけで、基本的に40代以上の人達にはそういった呼
称をしていたのを思い出す。

　ちなみに社長クラスも当然来店していたので‘〇〇の社長’と呼
んでおり、コチラは‘大将’と呼んだ記憶はないので‘大将’という
呼称は商売をしている個人事業主の事を言うのだろうと思うわ
けで私がお客さんから言われても本来ならおかしくないだろう。

　我々がお客さんから呼ばれる時は基本的に‘〇〇さん’と名前で
呼ばれるのが一般的で、スタッフがいると‘先生’などと言われる
のだろうし‘マスター’とか‘オーナー’と呼ばれないでもない。

　ただ我が家では修行から帰って実家で仕事を始めてからは14
年12月に父親が亡くなるまで約25年にわたって父親が‘大将’だっ
た事から、今さら私がお客さんに‘大将’と呼ばれるのには違和感
があるのだ。

　とはいえ57歳という事は世間一般からすると既に大将と言わ
れても違和感がない年齢になっており、それに相応しい立場に
あるので更なる責任を負わなければならないと実感するのだ。