人造ウルトラマンを作ろうとするキャラが多い長谷川圭一作品

 ウルトラマンネクサスのメインライターは、ウルトラマンティガ
からウルトラに参加している長谷川圭一氏である。

 長谷川氏はティガ次作で続編ともいえるウルトラマンダイナで早
くもメインライターを務めていたのだが最終EPではTPCのゴンドウ
参謀を中心にしたグループが、火星基地で人造ウルトラマン=テラ
ノイドを作ったもののスフィアに攻略されただけでなく寄生されて
ゼルガノイドとなって逆襲されるという展開になった。

 ちなみにティガ&ダイナの世界では人造ウルトラマンを作ろうと
する者達が登場しマサキ・ケイゴがタンゴ博士と組んでイーヴィル
ティガを作り出すものの、暴走に遭ってコントロールに失敗するの
だがダイナの世界に行く間に人造ウルトラマン計画を発案した者が
出て来るのだ。

 ウルトラマンネクサスでもTLTにオーバーテクノロジーをもたら
した来訪者達は、かつて自らの惑星がスペースビーストの脅威にさ
らされていたのをウルトラマンノアに救われ自らのテクノロジーで
ノアの力を模したザギを作り出す。

 ところがウルティノイドザギは歪んだ自我を持った事によって、
スペースビーストが増殖・進化を起こし暴走させてしまうというダ
イナのテラノイド~ゼルガノイドと同じパターンになっている。

 ちなみに来訪者の惑星が光の巨人=ウルトラマンノアがビースト
の脅威から救ってもらったので自らの力で対ビースト用の最終兵器
としてウルティノイドザギを作り出すのだが、松永管理官もネクサ
スに変身するデュナミストからウルトラマンの光や必殺光線の秘密
を探り出して最終的に人造ウルトラマンを作ろうとしていたようだ。

 それを考えると松永管理官達も一歩間違えれば来訪者達と同じ轍
を踏むところだったという事になる。

 つまり長谷川脚本ではマサキ・ケイゴやナグモにゴンドウ参謀の
ような自らの手で人造ウルトラマンを作ろうとするキャラが、登場
するというのが定番になっているようだ。

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