泊まれなくてよかったか?悪かったか?

　ウチの店を開いた祖父の誕生日が今日10月15日だった。
　そして36年前の今日が第3日曜だったので東京に住んでいる母の弟に
あたる叔父さん2人を含めて親戚一同がほぼ集まって祖父の還暦祝いを
津屋崎の旅館で行ったのだ。
　土曜日に叔父さん達が帰郷、日曜日に迎えのバスで津屋崎まで行き
昼食を兼ねた宴会が始まった。
　泊りがけでのお祝いという事だったが、残念ながら私は泊まる事ができ
なかった。
　理由は当時の担任の先生が猛反対したため。　

　母親が事情を説明し許可を取ろうとしたら‘そんな事で休むのは
けしからん、店を休んで土日で行くべき’と言って譲らなかったのだ。　

　さすがに先生に逆らってまで強行するわけにも行かず、泣く泣く夕方から
帰る事に。
　幸いにしてウチの前に住んでいた叔母さんが仕事だったので還暦
祝いは欠席していた。
　そこで叔母さん宅に日曜の夜だけ泊めてもらう事になった。

　当時私は小3だったので、1人で電車に乗って帰るのは初めての冒険だ。
　父親に福間駅まで送ってもらい電車に乗り込む。
　吉塚経由で乗り換えて地元まで無事に戻ってこられた。

　叔母さん宅に到着すると19:30から超人バロム・1を見た後に、 20:00
からは飛び出せ青春！を見る事ができた。
　我が家では祖父がTVのチャンネル権を握っていたので、こういう青春
モノは普段見られなかったのだ。　

　当時は22:00ぐらいには寝なければいけなかったが叔母さんの粋な
計らいで23:00までTVを見る事ができた。
　翌朝は通常ならば、御飯と味噌汁の朝食だがパンとコーヒー。
　それにいつもなら見られない‘おはよう子供ショー’を見ながら食べる
事ができたのだ。
　この日に見たのが‘行け！ゴットマン’
まともに見たのは最初で最後だった。

　津屋崎に泊まっていたら、こんな事はできなかっただろう。
　そういう意味では担任の先生に感謝しなければいけなかったのだろうか?