祝V7!長谷川穂積&粟生隆寛に足りなかったもの

 今日行われたWBCバンタム級&フェザー級のダブルタイトルマッチで
共に王者の長谷川穂積とオスカー・ラリオスが防衛に成功した。
 7回目の防衛戦に臨んだ長谷川は私的に苦戦するのでは?と思って
いた。
 苦手のサウスポーだし長身でリーチの長い1月のシモーネ・マルドロッド
戦で少々てこずったというのと、念願の海外での防衛戦とならなかった
事でモチベーションが下がり気味では? と危惧したのだ。
 ところがバルデスから2Rに左でダウンを奪うと、立ち上がったところに
連打を浴びせてレフェリーストップとなった。

 一方で惜しかったのがフェザー級の粟生隆寛。
 心配された1Rにラリオスのパンチをかわしながら左のカウンターを打ち
込んで好調な立ち上がりだったが、2Rにはラリオスが反撃。
 迎えた4Rにラリオスが粟生をロープに詰めて打ち込んだ右に合わせた
左のカウンターでラリオスがダウン。
 その前にはボディブローも効いていたし、更に目をカットしてストップは
時間の問題と思っていた。

 ところが力んだのか手数がめっきり減り、一方でラリオスは6R から
足を使ってアウトボクシングを始めた。
 粟生のパンチはヒットしていたものの、ラリオスは軽いパンチを倍近く
出してペースを奪い返す。
 8Rが終わった時点で互いに2ポイント差とイーブンが1人。 

 粟生は9Rの前半にパンチをヒットしてグラつかせたが、後半にラリオス
の強烈な右をヒットされグラつき その勢いで10Rも取られ劣勢になった。
 結局惜しまれるのが4Rのダウン。
 ダウンを奪った後に1分以上残っていたが、狙い過ぎて手数が減った
事だ。 

 さすがにラリオスはSバンタム級時代に9度の防衛をしていただけの
事はある。
 ダウンしたのが4Rだったという事で慌てずにアウトボクシングをして
打ち合いを避けダメージの回復につとめ、同時にポイントをピックアップ
していった。

 やはり修羅場をくぐったキャリアが

最後に明暗を分けた形だった。

 もっとも粟生は まだ若い。
 ポテンシャルの高さは証明されたし、何より長谷川がダウンを奪った
後の詰めを実践してみせたのだから。
 これを いい薬にして次の挑戦では必ず奪取して欲しい。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
残念だったね (屯田兵)
2008-10-17 03:56:14
立派に戦ったよ粟生は
予想も外れたしね。八回の採点の時1ー0でジャッチの一人に日本人嫌いの ミンがいた訳だから これ以降ポイントと取らないと キツイなと思ってた
ところが腹打たれててへばってたのは粟生だったのが
惜しいね。かっこよく勝とうとし過ぎたのかも知れない。何も先輩西岡の真似しなくてもいいのにね
あっそれに日テレの実況粟生の6冠、天才とか うるさいよ 天才なら5、6回辺りで決めてるはず
他に言い方考えなさい
 
 
 
よく戦いましたけど (こーじ)
2008-10-18 00:36:22
>屯田兵様
 粟生は、よく戦いましたけどダウンを奪った直後の詰めが長谷川に比べて甘いですね。
 ラリオスのアウトボクシングは仲里第一戦でもやったので、予想は付きましたが粟生が付いていけないとは意外でしたよ。
 
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