リカルド・アルレドントのタイトル奪取から40年

 今日は10月10日で旧・体育の日だがボクシング界で10月10日といえば
62年にファイティング原田、76年に具志堅用高が いずれもKOで初の世界
タイトルを奪取した日である。

 ファイティング原田と具志堅は日本が世界に誇る名王者で彼らがタイトル
奪取した日が体育の日というのも妙な因縁があるのだが、その反面この日に
タイトルを失ったのが沼田義明で今から40年前の今日メキシコのリカルド・
アルレドントに10RでKOされてタイトルを失った。

 そして このアルレドントはタイトル奪取後に防衛戦を含めて5度も来日して
いるのだ。

 リカルド・アルレドントを初めて見たのは71年3月に小林弘の挑戦者として
来日し、長身でリーチが長いというイメージはあったものの小林の老獪な試合
運びの前に完封される形で完敗した試合。

 それから約半年後に3位に返り咲いて沼田義明の持つWBCタイトルに挑戦
して来たのだが、小林弘に完敗しているという事で試合前の予想は沼田断然
有利と思われていた。

 ところが意外にもアルレドントは長いリーチを生かしたボクシングで沼田の
よさを消し、繰り出すアッパーが強烈で10RでKOされてしまう。

 2度の防衛に成功したアルレドントは強打者の岡部進の挑戦を受けるべく
72年9月に来日し12RでKOすると、73年3月にはアポロ嘉男相手に10Rまで
リードを許すものの11R以降失速したアポロを攻略して逆転勝ち。

 更に73年9月には世界ヘビー級王者:ジョージ・フォアマンの防衛戦の前座で
試合前に‘6Rで倒す’と公言していた柏葉守人相手に6RでKOするなど日本人
キラーのようだった。

 実はアルレドントはアポロ戦と柏葉戦の合間に行われるノンタイトル戦で判定
負けながら連敗していたのに・・・・と悔しがらせていたのだが、11月に沖縄で
上原康恒相手のノンタイトル戦で完敗すると2月には前年10月までWBA王者
だった柴田国明の挑戦を受けて判定で完敗しタイトルを失った。

 それから時は流れ柴田に敗れてから12年後の7月に実弟:レネ・アルレドントの
セコンドとして来日し、現役時代に比べてふっくらした姿を見たのだった。

 そのアルレドントが亡くなったのが91年9月だから日本でタイトルを奪取して
40年、レネのセコンドとして来日してから25年、亡くなって20年経つ事になる。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
お宝 (屯田兵)
2011-10-12 00:31:15
http://www.youtube.com/watch?v=frFS4B4SpiE&feature=results_video&playnext=1&list=PLA89C77433FB504F9

保存しといたほうがいいよ
 
 
 
ありがとうございます (こーじ)
2011-10-12 23:21:22
>屯田兵様
 そういえば柴田-ボラニョス戦が削除されてましたからね。

 この試合は貴重ですよね。
 
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