隊員服などに違和感があったマイティジャック

 マイティジャックの当八郎隊長役を演じた二谷英明は成田亨氏が
デザインした隊員服を嫌がり、ブレザー姿の方を好んだという話が
ウィキに載っていた。

 当時の子供向け特撮作品は名のある俳優にとって好き嫌いが分か
れていただろうから、こういった問題は当然派生しただろうが改め
てマイティジャックを見直してみると正直言ってツナギ系の隊員服
よりもブレザー系の方が作品世界に合っているのではと思ったりす
る。

 もともとマイティジャックは大人向けに作られスパイアクション
ものとSFメカものを融合する形で作られていたので、科学特捜隊
やウルトラ警備隊が着用するようなユニフォームは合わないと思う
のだ。

 大人向けという設定にするとリアルに拘る必要があるしマイティ
ジャックでは当初の隊員数は11人なので、隊長などは基本的には
本部のガリレイやMJ号の中でどっしり構えて指揮を執るのが望ま
しい。

 ツナギの隊員服やヘルメットは現場でのアクションやピブリダー
などのメカに乗り込む時には必要だろうが、大型艦であるMJ号は
移動司令部のようなものだから決して着用する必要はなくアクショ
ンなども南廣演じる天田副隊長らに任せるべきではないか。

 ちなみに科学特捜隊は基本的に本部ではブレザー着用で出動する
時に隊員服にするという設定だったし、ミラーマンのSGMも基本
的にブレザー姿でアクションが求められる時にはSRIジャケットの
ような上着を着用する形になっていた。

 あのような隊員服やヘルメットは怪獣との戦闘や戦闘機の操縦で
こそ意味があるわけで基地内にあたるMJ号内では意味が無いし、
むしろ無用の長物的な感じがする。

 つまりMJの隊員服は大人向けを目指した一方で子供の人気も取
りたい円谷サイドの迷いの象徴ではないかと思うし、だからこそ作
品自体も消化不良に終わったのではないだろうか。

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