競泳代表に瀬戸、大橋ら=水泳世界選手権
1週間にわたって昨日まで行われていた競泳・日本選手権は7月
に韓国の光州で行なわれる世界選手権出場内定者が、個人では10
人に終わるという結果になった。
来年行なわれる東京五輪は今年7月の世界選手権の金メダリスト
を選出するという位置付けの選考レースとなった今年の日本選手権
だが、今年に入って女子のエースだった池江璃花子が闘病のために
欠場しただけでなく男子の萩野公介も不調のため欠場と男女のエー
スが不在と今ひとつ盛り上がりに欠ける雰囲気の中で始まった。
ご存知のように04年のアテネ五輪の時から水泳連盟が設定した
派遣標準記録を決勝で突破し、2位以内に入った選手を選考すると
いうシステムで行われた大会は昨年以上に設定タイムが厳しくなっ
ていた。
そんな中で男子のエースとなった瀬戸大也が200&400個人メド
レーと200バタフライ、女子のエース格の大橋悠依も個人メドレー
2種目で出場権を得たが それ以外ではリオのメダリストがホープ
達が次々と失速する形で代表権を取れなかったのは雰囲気を更に
重苦しいものにした。
ちなみに代表内定した選手は男子は200自由形の松元克央と200
背泳ぎの入江陵介&砂間敬太に200平泳ぎの渡辺一平&小日向一輝、
100バタフライの水沼尚輝とエースの瀬戸という陣容。
一方の女子は大橋以外は200バタフライの長谷川涼香と200個人
メドレーの大本里佳の2人で、こうしてみると200ばかりで100で
代表権を取ったのは男女合わせて個人種目では100バタフライの水
沼だけという状態。
これはリオの時からの傾向だが相対的に200系が強くなった事で
男子800リレーで銅メダルを取れた反面、100系のメダルがなかっ
た事からメドレーリレーでも5位とメダルを逃す事につながってい
るのだ。
またリオのメダリストだった坂井聖人や次世代のホープといわれ
た平泳ぎの渡部香生子、個人メドレーの今井月に背泳ぎの酒井夏海
らが揃って不調というのも気になる話。
もっとも選手それぞれに調整法はあるだろうし特に来年の五輪は
東京で行われるため通常よりも代表を意識するだろうし、ピークを
来年に持って来る選手もいるはずだから今回のように派遣標準記録
が高過ぎるとこういった結果になる事もある。
とりあえず今大会で代表権を獲得した選手達が世界選手権本番で
メダルを取れればムードも変わると思うが果たして・・・