マニー・パッキャオ、強敵ブローナーに完勝

パッキャオ防衛、70戦目&40代初戦も衰え知らず

 日本時間の今日午後にラスベガスのMGMグランドガーデンで行
われたWBAウエルター級タイトルマッチで王者のマニー・パッキ
ャオが、4階級制覇王者のエイドリアン・ブローナーに3-0の判
定勝ちで初防衛に成功した。

 パッキャオは昨年7月15日にルーカス・マティセに挑戦し7RT
KOでタイトルを奪取しただけでなく、09年のミゲール・コット戦
以来のKO勝ちするなど噂される衰えを否定する形になっていたの
だがブローナーは4階級制覇王者でメイウェザー2世と言われた男
だけに40歳のパッキャオにとっては楽な相手ではないと思われた。

 試合はパッキャオが前に出てプレッシャーをかけるのに対して
ブローナーはサークリングしながら左フックを引っかけるスタイ
ルで迎え撃つのだが、パッキャオのスピードがブローナーを上回
り徐々に一方的なペースになってくる。

 4Rに左フックが当たりブローナーにペースが移るかと思われた
もののパッキャオはものとせずに踏み込み、特に7Rと9Rはブロー
ナーをコーナーに詰めて連打を浴びせるなど一方的な展開に。

 本来なら10R以降はリードされている事を自覚したブローナー
が捨て身の反撃に出るのかと思われたのだが、バックペダルを踏
むばかりでタイトルを取れる雰囲気ではない。

 さすがのパッキャオも10R以降はリスクを冒してまで倒しに行
く雰囲気でもなくブローナーは前記したようにパッキャオの打ち
終わり狙いという形で試合は進み、結果的に試合は判定に持ち込
まれ117-111が1人と116-112が2人の3-0でパッキャオの防
衛となった。

 試合後にブローナーは‘判定を盗まれた’と憤慨していたが、
あれだけ‘待ち’のスタイルでフルラウンド戦えば手数も少ない
ため大差が付くのは当たり前だ。

 逆に言えばパッキャオが40歳の年齢にも拘わらずフルラウンド
にわたって押しまくる姿には凄いものを感じたし、こういった試
合ができるなら我々ボクシングファンも もう少しパッキャオの
試合を楽しめるのではと思ったのだった。
 

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