脚本家と監督のコンビに ついて

 10月からOAされている、ウルトラセブンXを見ていて
興味深かったのがEP8の‘BLOOD MESSEAGE’で、キョウ
スケとアサミ夫婦の話がホラー調で進む。
 実は、この作品の脚本は長谷川圭一で監督は小中和哉。
 そうウルトラマンダイナでは最初と最後のEPを、ウル
トラマンネクサスの姫矢准編ではメインのコンビである。
 特にセブンXのEP8を見て思ったのが‘ネクサスの主役
である孤門の恋人・斎田リコが実は既に死んでいてダーク
メフィストに操られる人形だった’という設定に似ている。
‘やはりネクサステイストが強いな’と思うのだが、考え
てみると脚本家と監督の相性が大事である。

 第1期ウルトラでメインを張ったのが、金城哲夫と円谷一。
 ウルトラQからスタートし、ウルトラマン、ウルトラセブン
初期までのゴールデンコンビだ。
 担当作品はQで5/7、ウルトラマンで6/8、セブンで3/6と
実に半分以上コンビを組んでいる。
 作風が、いわゆる直球勝負と言われる正統派だった。
 
 一方で変化球タイプと言われたのが、他ならぬ佐々木守と
実相寺昭雄のコンビ。
 ウルトラマンでは担当した6話全部が、このコンビだ。
 反対に金城哲夫と実相寺昭雄のコンビはメトロン星人が
登場するEPのみで、シナリオ集を見てみると監督が大幅に
設定を替えてしまっている。
 やはり作風が違うと、こうなるものなのか。

 他にはQのみ演出をした中川晴之助監督は‘カネゴンの繭’
を含めた3作品全部が、山田正弘の脚本だ。
 また山田正弘は、野長瀬三摩地監督と相性がよかったよう
でQでのデビュー作品のペギラ編から始まり、ウルトラマン
では4/8と半分を担当。特にアボラス&バニラやダダのEPが
印象深い。

 後にマジンガーZや宇宙戦艦ヤマトのライターになる藤川
桂介は、飯島敏宏とのコンビが多い。
 ウルトラマンからの参戦だが、グリーンモンス・ブルトン・
グビラが登場する3EPを飯島監督と組んでいるし、セブンでは
代表的なEPであるガッツ星人のセブン暗殺計画を このコンビで
担当している。
 セブンが捕らえられ処刑寸前に追い込まれるのを いかに救出
するかというサスペンス満点のEPだった。

 そんな中でセブンから中心になった上原正三は、満田 円谷
野長瀬 実相寺 鈴木 安藤と、実にセブンを演出した7人中、飯島
監督以外の6人とコンビを組んでいる。
 もっとも上原正三は飯島監督とは、次の怪奇大作戦では3/5を
担当している(残りの2は藤川桂介)
 こうしてみると、上原氏のオールラウンダーふりが分かる。
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