ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
ソウル五輪で最も充実した日から30年
東京五輪生まれの私はメキシコ五輪から五輪を見始めて夏の五輪
は8回の五輪を見ているし、何も分からずに見たメキシコと日本勢
ボイコットのモスクワを除いて最も楽しめなかったのは申し訳ない
がソウル五輪だった。
東京五輪以降の五輪では最低の成績だっただけでなく大会3日目
には昭和天皇が吐血して重体になるなど落ち着いて見られず、ワケ
の分からない誤審としか思えない判定が続発したりドーピングでの
メダルはく奪も目立った大会だった事。
そんな中で唯一五輪を楽しめた1日が大会8日目で午後12:00ス
タートの男子100mのベン・ジョンソン対カール・ルイスの対決と、
夜に行われた男子100m背泳ぎで鈴木大地がデビット・バーコフと
の競り合いを制して逆転で金メダルを獲得して大いに盛り上がった
のだ。
まずアメリカのゴールデンタイムに配慮して異例の12:00スター
トとなったロス五輪金メダリストのカール・ルイスと、前年行われ
た世界陸上の王者ベン・ジョンソンとの対決。
ロケットスタートといわれる爆発的なスタートダッシュで圧倒す
るジョンソンと後半の加速で逆転するカール・ルイスの対決だが、
前年の世界陸上では9秒83の世界新記録を出してルイスに勝ってい
るので金メダル=世界新記録が出るものと注目されていた。
そして迎えた五輪本番でも爆発的なスタートダッシュでリードを
奪うと、そのままルイスの追い上げを抑えて逃げ切り9秒79の世界
新記録のオマケ付きだった。
ご存知のようにジョンソンは数日後にドーピング検査に引っかり
当然のように金メダルをはく奪されたのだが、ソウル五輪で最も盛
り上がった一戦だろう。
一方その夜に行われた競泳の男子100m背泳ぎ決勝で世界記録保
持者のデビット・バーコフに、鈴木大地がバサロの距離を少し延ば
すというギャンブルを仕かけたのが成功し最後はゴールタッチを
ピッタリ合わせ0秒13の差で見事に72ミュンヘンの田口信孝以来
の金メダルを獲得。
ソウルは76モントリオール以来の東西両陣営が揃った五輪だったの
だが東京五輪の遺産を食いつぶした日本勢は苦戦し金は鈴木以外では
レスリングの2個と柔道の1個の4個に終わっている中で、陸上や水泳
に体操といったメイン競技唯一の金メダルは日本勢の溜飲を下げるも
のだった。
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小林孝至は金メダル紛失で有名になりましたが、試合では初戦で韓国選手を秒殺するなど強く6試合全て完勝でしたからね。
アウェーの観客を黙らせたわけで爽快でした。