日本柔道復活の陰にデータ取集システムあり

 今日BS-1でOAされていたスポーツデータコロシアムではリオ五輪
特集で、特に面白く見ていたのが柔道編だった。

 柔道の場合ゴジラといわれるシステムで約1万試合を徹底分析して、
技の傾向や弱点など2千人分の選手データを揃えて臨んでいたという
もの。

 ご存知のように柔道はプロ化されてから世界のレベルが一気に上
がった感じで実際4年前に日本男子チームは史上初の金メダルなしと
いう歴史的惨敗を喫したわけだから、どんな対策を今回立てて臨ん
だのか個人的に興味津々だったので‘ここまでやっていたのかと’
見て感心するのだった。

 例えばある選手は後半になればなるほど強くなるので前半でポイ
ントを奪って逃げきるとか、全くデータのなかった選手がベスト4に
勝ち上がってきた事から3時間のインターバルの間に20分ほどで対戦
相手の3試合分の映像を集めて編集し対策を練って臨んで勝った事。

 日本では‘型’に拘るあまり‘自分の型さえ完璧ならばデータなど
必要ない’と考える者が多かったようで、特に柔道など日本発祥種目
という事からデータ分析などとは遠い存在なのかと思っていたから
審判の指導を出すタイミングやパターンまで分析しているとは驚き
だった。

 ここまでやっていたから男子は全種目メダル獲得できたのだろうし
逆に言えば これだけやっても全種目で金を取るのは難しいという事
なのだろう。

 柔道に限らずバレーボールなどでも最近は監督がアイパッドを持っ
てアナリストからの情報を分析して作戦を立てているのが分かるし、
ラグビーに至ってはヘッドコーチはスタンドではなく放送ブースの
ような場所でノートPCを横に無線で指示を出しているのが現状だ。

 高校野球でも以前記したように県予選レベルでも次の対戦相手を
先乗りスコアラーのような部員達がスコアを付けてデータ収集した
り、2試合後に対戦するチームのスタッフがビデオカメラを回すなど
情報収集&分析は欠かせない要素だと痛感する。

 だからこそ対戦相手のデータも調べもせずに試合に臨むというの
が、いかに蛮勇かという事になるしデータ収集などを否定する者が
いる組織やチームは全く期待できないという事だろう。
 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« タイムボカン2... 加藤隊長&谷源... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。