今から40年前にOAされたウルトラマンタロウの33話・ウルトラ兄弟を越えて
ゆけにはウルトラ兄弟の宿敵・テンペラー星人が登場し、タロウだけでなくゾフィ
以下ウルトラ6兄弟と戦う豪華EPなのだが それ以上に注目する点がゾフィ以外
の人間体であるハヤタらの出演だろう。
ウルトラ兄弟が最初に客演したのは帰ってきたウルトラマンの38話でナックル
星人の姦計に嵌り処刑されそうになったウルトラマンを初代ウルトラマンとセブンが
救出に来る話で、この時にハヤタの黒部進とモロボシ・ダンの森次晃嗣が競演して
いた。
続くエースでは度々ウルトラ兄弟が客演していたものの人間体では登場する
事がなかったので、タロウでは久しぶりの人間体の客演だったわけである。
問題は彼らのコスチュームで帰ってきたウルトラマンの時には科特隊やウルトラ
警備隊の制服を着用していたのだが、今回は それぞれ自らを表すウルトラサインが
入った黒いシャツにベストを着用し白マフラーという揃いのコスチュームだったので
妙にかっこよかった。
何でもハヤタとダンは当時の制服が体系の変化で着られなくなっていたからと
いう不名誉な理由かららしいが、考えてみると いつまでも地球で活動していた
防衛チームの制服を着用しているというのも違和感があるので災い転じて福と
いう事になるだろう。
新たな制服を着用したハヤタ達が海辺でバーベキューをしながらシャンパンで
乾杯するシーンなどはタロウならではだったが、ここで気になるのがゾフィだけ
人間体がないのでどうするのだろうかと思ったら‘テンペラー星人の動向が気になる
ので もう一回りしている’という設定でフォローしていた。
このEPには大谷博士というゲストが登場するのだがZATの隊員はタロウの東と
女性の森山隊員を除くと荒垣副隊長を含めて4人だから、彼らにウルトラ兄弟が
憑依すると1人足りないので博士をゲストで使ったのだろう。