かつての相撲人気低迷の原因は外国人力士の上位独占ではなかった

懸賞本数、最多を更新=大相撲夏場所14日目

 関脇・照ノ富士の優勝で幕を閉じた今年の大相撲夏場所は、観客
動員の面でも閑古鳥が鳴いていた一時期が嘘のように連日満員御礼
の垂れ幕がかかる大盛況だった。

 ここで不思議に思うのは07年頃に観客動員で苦戦していた時期に
‘日本人力士がパッとせずに外国人力士から上位を占められている’
と まことしやかに理由付けする人達がいたのだが、あの頃と比べて
日本人力士の活躍度は更に下がっており元気なのはモンゴル人力士
ばかりというのにも拘らず盛況なのだ。

 日本の一部のマスコミには偏狭なナショナリズムがあり野球でも
王貞治の年間HR記録を外国人選手から破られそうになると大騒ぎ
して敬遠攻めしても非難しないのと同様、大相撲でも外国人力士が
活躍すると‘国技危うし’と危機感を煽るのが常套手段。

 そういう面々にとって外国人力士が番付上位を占める現在の相撲
界は受け入れがたく外国人力士の上位独占を人気低迷期には理由に
していたのだが、日本人力士の中で横綱候補No1のはずだった稀勢
の里は横綱絶望という感じだし遠藤も膝のケガで先行きが不透明に
なっている中で人気が回復しているのを見ると彼らの見立て違いと
いうのが分かる。

 外国人力士が不在だと横綱が稀勢の里と豪栄道や琴奨菊となるが、
これだと とてもじゃないが史上最低レベルの横綱で見れたものでは
ない。

 MLBをはじめとした欧米のプロスポーツでは人種に関係なくハイ
レベルを要求するし、それこそが成熟したプロスポーツのあるべき
姿で実際に心ある相撲ファンは人種に関係なくレベルの高い相撲を
見たいわけで世界のスタンダードと同じである。

 つまり07年頃の相撲人気の低迷は一握りの贔屓筋のみを相手に
していたスタイルが行き詰った事が原因で、決して外国人力士達の
上位独占ではないというのがハッキリしたのではないだろうか。

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