沙羅 新鳥人だ!ニッカネン超えW杯単独歴代2位47勝
日本時間の昨夜ロシアのニジニタギルで行われたスキージャンプ
女子W杯で日本の高梨沙羅が2本目に98,5mの大ジャンプで、1回目
4位からの逆転優勝を飾り今シーズンはW杯4戦中3勝とすると共に通
算47勝目を上げた。
これでフィンランドのマッチ・ニッカネンが持つW杯記録を更新し
歴代2位に上がったわけで、まだ20歳の若さだけにこれから何勝を
積み重ねるのかという感じである。
今シーズンの高梨はリレハンメルでの開幕2連戦で連勝スタートを
飾りニジニタギルに乗り込んだわけだが、前日の3戦目は1本目に首
位発進したものの2本目は不安定な風に翻弄されて86mと失速し3位
に終わっていた。
もともと高梨は助走路が緩やかなカーブを描く台を苦手にしており
今回のニジニタギルも同じような形状だったし、前日は悪天候という
要素もあった。
ロシアといえば一昨年のソチ五輪で優勝候補筆頭といわれながら
メダルすら逃しているし昨日も勝てなかった事から、このままだと
‘ロシアでは勝てない’的なイメージが定着しかねない状態で迎え
た第4戦だった。
しかも1本目は92mでライバルのダニエル・イラシュコシュトルツ
にリードを許す展開だったが、2回目の最長不倒でプレッシャーをか
けられたライバル達はなすすべもないという形での逆転勝利である。
これで女子W杯の年内試合は終了で、来年は世界選手権もあるので
総合優勝との2冠を目指して欲しいもの。