イスカンダルへの航海の障壁はガミラスのみにあらず

 今から40年前にOAされていた宇宙戦艦ヤマトの旧作は今頃
17話を
終了し、人類滅亡の日まで残り263日という状況だったの
だが意外な
事にヤマトがガミラスと戦うシーンは13話のガミラス
パイロット捕獲
編から17話のバラノドン編まで2話しかない。

 12話でデスラー総統が直々に立てたガス状生命体でヤマトを
オリオ
ン座のアルファ星に追い込む作戦を沖田艦長の急病という
ダブルパン
チに見舞われながら突破した後は、とりあえずガミラス
側が立てた
作戦に対する交戦はなくなるのだ。

 その代わりに14話のオクトパス星団編で3週間近く足止めされて、
艦内ではクルー達のトラブルが続出するEPがある。

 これは長い航海ではクルー達の心が乱れがちという要素を取り入
れているし、15話のマゼラニック・ストリーム編でドメル艦隊の
演習中に遭遇するものの脱出するのが精一杯という形で ほとんど
交戦せずむしろ航海の難所を突破する難しさというのが描かれて
いる。

 そしてビーメラ編でも星人同士の争いに巻き込まれるものの、
ヤマトは全く干渉しないなどという描写もあるのが特徴だ。

 つまり13話からの4話はイスカンダルを目指す宇宙航海では宿敵
ガミラスだけが障害ではないという事が描かれている貴重なEPだ
と思うのだ。

 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
本当の敵は (こうちゃん)
2015-01-30 09:54:44
こういった航海の中において、本当の敵は自分自身の心の中にあると言えるのでは?。人の心理は不変ではないから。本来は、時間を掛けて描写するべきだけど、当時の製作会社等には余裕がなかったのかも。
 
 
 
放送短縮の影響でしょう (こーじ)
2015-01-30 21:03:55
>こうちゃん様
 やはり1年近く狭い館内で過ごすのですから精神的に参る者も出ないほうがおかしいですからね。

 当初39話予定だった時には帰りに反乱を描く予定だったみたいですよ。
 
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