ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
佐賀北の甲子園優勝を 分析する ・後編
佐賀北が、ベスト8に進出したといっても3試合とも
公立校との対戦だ。
いわゆる‘組み合わせに恵まれた’と思われていたし、
変則左腕の馬場と 本格右腕の久保のリレーの妙で相手
打線の目先を変えていた感じだった。
ところがQファイナルで対戦する帝京は、そうはいかない。
強打だけでなく機動力も使えるので、ごまかしが効かない
のだ。
だから佐賀北の力が、どこまで本物かが分かる試合と
なった。
とはいえ広陵ー今治西、常葉菊川ー大垣日大などに比べれ
ば予想はつきやすいカードではあった。
帝京にしてみると、選抜の初戦で対戦したのが佐賀代表の
小城。ここに4回まで8点を奪って9-1で大勝している。
だから、どこかに油断があったのかもしれない。
2回戦の神村学園戦で、初回に2ランを打たれただけで4安打
完投勝ちした右腕の高島が意外にも不調。
2回で2失点し、3回から前日147球で完封した垣ヶ原に交代
する。
これで流れが変わり、代わりばなの3回に副島からソロを
打たれたものの4回に帝京が追い付き3-3のまま膠着状態に。
9回にライト前ヒットをホーム捕殺、10回と12回にスクイズ
をホームでアウトにしてピンチを凌いで12回裏に2アウトから
3連打でサヨナラ勝ち。
垣ヶ原が前日147球も投げてなければ、という事も言えるが
強打の帝京打線を12回にわたって凌いだ佐賀北の守備を褒める
べきだろう。
帝京のスクイズなど普段は考えられないが、それにも見事に
対処したのだから。
Sファイナルは長崎日大
練習試合で3-1と長崎日大が完勝しているのだが、中2日の
休みがあったのに長崎の1枚エース・浦口は前日のQファイナル
でも疲労困憊だった。
だから帝京を破って勢いに乗る佐賀に、分があると思われた。
実際に2回、4回とスクイズと暴投で2-0とする。
長崎打線は馬場にタイミングが合わず、7回まで3安打。
7回裏に3点目を挙げると、残り2イニングを久保が抑え余力を
持って3-0で快勝する。
ファイナルは広陵
広陵は初戦で駒大苫小牧との激戦を制して勢いに乗り、Sファイ
ナルでは春の優勝香の常葉菊川を4-3で逃げ切った。
これは、ある意味 佐賀にとってはラッキーだった。
左の2枚エースを擁し、後半に強い菊川に対し右の1枚エースで
前半勝負型の広陵を比べると、広陵相手の方が戦いやすいかもしれ
ない。
馬場が先発の場合、3・4番以外は左打者ばかりの佐賀打線は左との
相性が悪そうだ。帝京の垣ヶ原と長崎の浦口に てこずっていたのだ。
だからファイナルは6回までに9安打を浴びながら、2点に抑えて
いた。一方で佐賀は7回まで1安打に抑えられていても勝機は あると
思われていたのだ。
ところが7回にダメ押しとも思える2点を野村の打点で挙げたので
‘勝負あった’と思われた。
‘どんな試合でも1試合に2,3回はチャンスが来る’と言われる。
だから1回以外にチャンスがなかった佐賀に、もう1度ぐらいは
チャンスが来るのでは?と思った。
8回に1アウトから久保が大会初ヒットを打って出塁すると、ムー
ドが変わった。
やはり久しぶりのセットポジションは、違和感があったのだろう。
明らかにスライダーの切れが悪くなり、押し出しの後に唯一の
ホームランバッターの副島に打席が回ったのが勝敗のアヤだ。
3球目の満塁HRは、流れが変わってなければ無理だったろう。
9回にノーアウト1塁から送りバントを1塁手が取って打者走者に
タッチしたおかげで、3塁を狙ったランナーを刺す事ができた。
佐賀のチャージするバント守備を逆手に取った作戦だったが、
1塁手が1塁に送球していれば一気に1アウト3塁になった可能性が
高い。
これは1塁手・辻の好判断だった。
実は、広陵は前回40年前に開幕戦で勝ってファイナルに進出した
習志野に敗れている。
一方、佐賀県勢は94年の佐賀商が開幕戦で勝って優勝している。
しかも結果的に満塁ホームランが、出て優勝を決めているのだ。
面白いのが21世紀に入って夏の甲子園はファイナルでは、全て
3塁側のチームが、しかも03年以外は後攻のチームが優勝している。
こういう巡り合わせが、あったのも見逃してはならないだろう。
審判のミスジャッジという要素はあったものの、勢いのある
チームの怖さというのが実感させられた大会だった。
公立校との対戦だ。
いわゆる‘組み合わせに恵まれた’と思われていたし、
変則左腕の馬場と 本格右腕の久保のリレーの妙で相手
打線の目先を変えていた感じだった。
ところがQファイナルで対戦する帝京は、そうはいかない。
強打だけでなく機動力も使えるので、ごまかしが効かない
のだ。
だから佐賀北の力が、どこまで本物かが分かる試合と
なった。
とはいえ広陵ー今治西、常葉菊川ー大垣日大などに比べれ
ば予想はつきやすいカードではあった。
帝京にしてみると、選抜の初戦で対戦したのが佐賀代表の
小城。ここに4回まで8点を奪って9-1で大勝している。
だから、どこかに油断があったのかもしれない。
2回戦の神村学園戦で、初回に2ランを打たれただけで4安打
完投勝ちした右腕の高島が意外にも不調。
2回で2失点し、3回から前日147球で完封した垣ヶ原に交代
する。
これで流れが変わり、代わりばなの3回に副島からソロを
打たれたものの4回に帝京が追い付き3-3のまま膠着状態に。
9回にライト前ヒットをホーム捕殺、10回と12回にスクイズ
をホームでアウトにしてピンチを凌いで12回裏に2アウトから
3連打でサヨナラ勝ち。
垣ヶ原が前日147球も投げてなければ、という事も言えるが
強打の帝京打線を12回にわたって凌いだ佐賀北の守備を褒める
べきだろう。
帝京のスクイズなど普段は考えられないが、それにも見事に
対処したのだから。
Sファイナルは長崎日大
練習試合で3-1と長崎日大が完勝しているのだが、中2日の
休みがあったのに長崎の1枚エース・浦口は前日のQファイナル
でも疲労困憊だった。
だから帝京を破って勢いに乗る佐賀に、分があると思われた。
実際に2回、4回とスクイズと暴投で2-0とする。
長崎打線は馬場にタイミングが合わず、7回まで3安打。
7回裏に3点目を挙げると、残り2イニングを久保が抑え余力を
持って3-0で快勝する。
ファイナルは広陵
広陵は初戦で駒大苫小牧との激戦を制して勢いに乗り、Sファイ
ナルでは春の優勝香の常葉菊川を4-3で逃げ切った。
これは、ある意味 佐賀にとってはラッキーだった。
左の2枚エースを擁し、後半に強い菊川に対し右の1枚エースで
前半勝負型の広陵を比べると、広陵相手の方が戦いやすいかもしれ
ない。
馬場が先発の場合、3・4番以外は左打者ばかりの佐賀打線は左との
相性が悪そうだ。帝京の垣ヶ原と長崎の浦口に てこずっていたのだ。
だからファイナルは6回までに9安打を浴びながら、2点に抑えて
いた。一方で佐賀は7回まで1安打に抑えられていても勝機は あると
思われていたのだ。
ところが7回にダメ押しとも思える2点を野村の打点で挙げたので
‘勝負あった’と思われた。
‘どんな試合でも1試合に2,3回はチャンスが来る’と言われる。
だから1回以外にチャンスがなかった佐賀に、もう1度ぐらいは
チャンスが来るのでは?と思った。
8回に1アウトから久保が大会初ヒットを打って出塁すると、ムー
ドが変わった。
やはり久しぶりのセットポジションは、違和感があったのだろう。
明らかにスライダーの切れが悪くなり、押し出しの後に唯一の
ホームランバッターの副島に打席が回ったのが勝敗のアヤだ。
3球目の満塁HRは、流れが変わってなければ無理だったろう。
9回にノーアウト1塁から送りバントを1塁手が取って打者走者に
タッチしたおかげで、3塁を狙ったランナーを刺す事ができた。
佐賀のチャージするバント守備を逆手に取った作戦だったが、
1塁手が1塁に送球していれば一気に1アウト3塁になった可能性が
高い。
これは1塁手・辻の好判断だった。
実は、広陵は前回40年前に開幕戦で勝ってファイナルに進出した
習志野に敗れている。
一方、佐賀県勢は94年の佐賀商が開幕戦で勝って優勝している。
しかも結果的に満塁ホームランが、出て優勝を決めているのだ。
面白いのが21世紀に入って夏の甲子園はファイナルでは、全て
3塁側のチームが、しかも03年以外は後攻のチームが優勝している。
こういう巡り合わせが、あったのも見逃してはならないだろう。
審判のミスジャッジという要素はあったものの、勢いのある
チームの怖さというのが実感させられた大会だった。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 朝青龍、今回... | 1塁へのヘッド... » |
いろいろなラッキーな要素がありましたが
それにしても本当に?と今でも思いますね。
やはり二人の投手がしっかりしていたのが
大きかったと思います。
日曜日、久々に秩父宮で観戦してきました。
早慶が順当?に勝ちました。明治も久々の
4強入りで正月の明慶戦が楽しみになりました。
少し分が悪いとの世間の予想だが結果は?
やはり公立でも、1枚エースでは勝てないという事でしょうね。
明治が残って正月は、明治ー慶応戦が見られます。
対抗戦では引き分けてましたが、今度は決着がつくでしょうか?
因みに85年度は、ファイナルでまたしても引き分けてます。
残り5分で3点ビハインドの場面でPGを決めて追い付いたものの、引き分け優勝。
ただし抽選で慶応にNHK杯出場となった、あれ以来の
選手権での再戦ではないかと思います。