2021夏の甲子園・第3日

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https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-bb-tp5-210815-202108150000496

　雨で3日順延された大会3日目の注目カードは第2試合の県岐阜商
ー明徳義塾。

　岐阜商・鍛治舎、明徳・馬淵という甲子園で実績のあるベテラン
監督による駆け引きも焦点だが、高知の好投手・森木に投げ勝った
明徳のエース代木を高木首相を中心にした岐阜商打線が攻略できる
かがカギ。

　明桜が5－0とリードしてノーゲームになった再試合の第1試合は
プロ注目の好投手・風間を擁する明桜と北北海道大会準決勝＆決勝
で先発全員安打を放った帯広農打線の対戦だが、帯広農は昨夏の交
流試合で勝っている経験がどこまで生きるか。

　第3試合は今年の選抜開幕戦で対戦した両校の再戦となり北海の
木村が神戸打線をどこまで抑えられるかがカギを握るのだが、どち
らが先攻になるかも注目したい。

　第4試合は県予選を1人で投げ抜いた高川学園の河野と小松大谷の
北方の投げ合いというのが注目ポイントで、打線は小松大谷の方が
やや上か。

　第1試合：明桜 4ー2 帯広農

　1回に1アウトから2番が内野安打で出塁し連続四球で満塁から5番
の犠牲フライで明桜が先制すると帯広も3回に四球で出塁した8番を
1アウト後1番&2番の短長打で返して追い付くと、4回には三振振り
逃げで出塁した5番を8番の2ベースで返し逆転する。

　しかし明桜は5回に2アウトから1番が歩くと2番以下の3連打に盗塁
を絡めて3点を挙げ逆転すると、風間が7安打を打たれながらも10三振
を奪うなど要所を締めて逃げ切った。

　1点リードされた明桜が5回に2アウト1塁から2番のヒットで1・3塁
とした後に3番のタイムリーで追い付き1・3塁から盗塁を絡め2・3塁
として4番が2点タイムリーと見事な攻撃を見せた。

　帯広とすれば3回に追い付いた場面でなおも1アウト2・3塁で勝ち越
せなかった場面と、6回に2アウト1・2塁から7番のヒットでホームを
突いた2塁ランナーが刺されるなど風間を苦しめるがもう1本が出なか
った。

　第2試合：県岐阜商 2ー3 明徳義塾

　2回に2安打と死球で作った2アウト満塁を生かせなかった県岐商は
6回に死球で出塁した2番を3番の3ベースで返して先制するが直後に
明徳は左サイドハンドの吉村にスイッチし追加点を阻むと、その裏1
アウトから3番が打ち上げたレフトフライを捕れずに2ベースとし4番
の3ベースと犠牲フライで逆転する。

　それでも県岐商はヒットで出塁した1番をバントで送り3番のタイム
リでー再び追いつくが4番の遊ゴロ併殺で同点止まりで、9回に明徳は
四球で出塁した1番をバントで送り3番のセンターオーバーでサヨナラ
勝ち。

　5回まで明徳は1安打で県岐商が押し気味で先制して一気にペースを
握るかに見えたが、ノーアウト3塁でリリーフした吉村が後続を断っ
て1点で止めた事が最終的に明徳がペースを掴む形になったようだ。

　第3試合： 神戸国際大付 2－1 北海

　1回に1アウト後2ベースと2つの四球で満塁のチャンスを潰した神戸
は2回に7番の2ベースとバントヒットでノーアウト1・3塁から、9番の
スクイズと2番の2ベースで2点を先行。

　3回に8番の2ベースを足場に1アウト3塁を潰した北海は5回に1アウト
から8番の四球とヒットで1・2塁から2番の3塁線を抜く2ベースで1点を
返すが後続を断たれ、7回に2安打を集め8回には3番&4番の連打とバン
トで1アウト2・3塁を作るものの得点できず一歩及ばなかった。

　3回以降は神戸打線を2安打に抑えた木村は素晴らしかったし打線も
神戸投手陣から3本多い9安打を放ちながら、1点で止まった攻撃が何と
も悔やまれる。

　第4試合：小松大谷 6－7 高川学園

　1回に2番&3番の長短打で先制した大谷は3回にもエラートヒットで1
アウト1・2塁から3番&5番の長短打で4－0とし、4回にはエラーで出塁
した8番をバントで送り1番のタイムリーでリードを広げる。

　3回まで1安打だった高川は4回にエラーで1アウト1塁から4番が2ラン
を放ち、なおもヒットとエラーに四球で2アウト満塁とし9番のタイム
リーと1番の四球押し出しで4点を返し1点差に。

　5回に大谷が死球で出塁した5番を相手エラーで返して2点差に広げる
のだが、その裏に高川は3番&4番の連続3ベースで1点差にすると7回に
ノーアウト2塁を逃すものの8回に四球とヒットでノーアウト1・2塁か
ら三振併殺で2アウト2塁から2番&3番の連打で6－6に追い付く。

　9回に高川は3つの四球で1アウト満塁とし、1番がフルカウントから
四球を選んでサヨナラ勝ち。

　3回まで一方的な大谷ペースだったが5－0となった4回に高川がノー
アウト1・2塁から、三振併殺で2アウトとなりながら出た4番の2ラン
で一気に流れが変わったのが印象的だった。