14年ぶりの10、8決戦だが

　今日行われたセ・リーグの天王山・ジャイアンツータイガース戦で
ジャイアンツが3-1で勝ち、マジック2を点灯させた。

　両チーム同率で並んでの今シーズン最後の直接対決といえば
14年前の10月8日の名古屋決戦を思い出す。
　この時は長嶋ジャイアンツが敵地・名古屋でドラゴンズを破り監督復帰
2年目での初優勝に輝いたのだが、この時は空前の盛り上がりで試合
当日の朝から凄い話題になっていた。
　長嶋監督が言うところの‘国民的行事’だった。

　それに対し今回のジャイアンツータイガース戦は東京ドームは盛り上
がっていたが、地上波での中継はあったものの14年前ほどの盛り上
がりとは程遠かった。　

　やはりクライマックス・シリーズが控えているのが盛り上がりに欠けて
いる原因ではないだろうか?
　クライマックス・シリーズで敗れればリーグ優勝しても評価が急降下
するのは昨年のジャイアンツを見ればよく分かる。
　だからファンは例えリーグ優勝をしても素直に喜び辛い。

　10,8といえば94年の10月8日にナゴヤ球場で行われたドラゴンズー
ジャイアンツ戦というのが野球好きの間ではピンと来る。

　他にも10,19の悲劇は20年前に川崎球場で行われたバファローズー
オリオンズ戦のWヘッダーでバファローズが連勝すれば優勝だったの
だが、第2試合で引き分けて優勝を逃した事。

　10,12の奇跡は19年前に西武球場でのWヘッダーでバファローズの
ラルフ・ブライアントがライオンズの郭泰源や渡辺久信らから3連発を
含む4打数連続ホームランを放ってライオンズの優勝を潰し昨年の
無念を晴らした事。

　など10月に入ると、こういった語り継がれる印象深い試合や場面が
いくらでも思い浮かぶ。

　これらはいずれも1シーズン制の頃ならでは。　

　クライマックス・シリーズは、

悪く言えばこういう語り継がれるべき名勝負を排除してしまう

可能性の方が高いのだ。　

　視聴率アニマルのTV局は、とりあえず19:00から放送を開始し最大
延長 21:08まで枠を確保していたが優勝の行方を左右する決戦で
どこまで視聴率が伸びるだろうか? 　コチラも大いに気になる。