久米宏 酷暑下での東京五輪開催に“待った”「秋にやれ!」
ロシアのカザニで開催されている水泳の世界選手権は日本時間の
今日からは競泳が始まる。
エースの萩野公介が自転車転倒事故による骨折で欠場は痛いもの
のライバルの瀬戸大也に背泳ぎの入江陵介や平泳ぎの小関也朱篤、
女子では平泳ぎ&個人メドレーの渡部香生子らの活躍が注目で何個
のメダルを獲得できるのか注目したい。
一方でサッカーは中国の武漢で男女の東アジア大会が昨日から始
まり、世界水泳同様9日まで北朝鮮・中国・韓国とのリーグ戦が行わ
れるわけだ。
他にも8月22日から30日まで北京で世界陸上が始まるし同じく
22日からはリオ五輪の最初の出場権をかけたバレーボールのW杯が、
24日からはカザフスタンで柔道の世界選手権が始まるなどリオ五輪
の前哨戦という形で各競技の世界選手権の開催が目白押しである。
ただでさえ8月は国内では国民的行事ともいえる高校野球の夏の
甲子園大会が開催されるので、ここまで世界大会が固まると見る方
も大変だ。
以前 五輪前年の世界選手権といえば柔道は10月頃に開催されて
いたし、バレーのW杯も11月開催だったので大いに違和感はある。
8月下旬開催が通例だった世界陸上に対し水泳は7月下旬から始
まり8月上旬にかけて行なわれていたのを考えると少しズレている
のだが、バレーW杯は五輪開催時期に合わせてというのが理由のよ
うで実際リオ五輪は8月5日開幕だから頷けないでもない。
世界的なスポーツカレンダーからすればヨーロッパでは現在の
時期はサッカーのリーグ戦は始まってないし、アメリカでもML
Bは開催されているがポストシーズン争いが過熱するのは9月だ
から8月は夏枯れの時期なのだろう。
だから五輪の開催も最近は この時期が多くなっており先日など
久米宏が気候のいい10月開催を主張しても受け入れられないのは、
欧米では五輪が必ずしも自国のスポーツイベントを中断して行なう
ほどの大会ではないという感覚の証明ではないだろうか。