今から40年前の今日71年3月27日は謎の円盤UFOの最終回がOAされた
日である。
サンダーバードと同じ21世紀プロの制作によるUFOはリアルな設定で日本の
特撮作品にも多大な影響を与えた作品で、当時まだ小1だった私も8時だよ全員
集合を尻目に楽しんで見ていたのだ。
とはいえ勧善懲悪モノに慣れた我々にとって この作品はスッキリしないアン
ハッピーエンドのストーリーが多いUFOには違和感があったのも事実。
最終回でも10年前にストレーカー最高司令官が誤って車ではねて意識不明に
なっていた少女が意識を回復し、宇宙人のロンドン破壊計画を思い出す。
ところが死んだはずの少女の男友達が宇宙人から命を与えられ少女が捨てた
爆弾の起爆剤奪還にやってくる・・・・というストーリーで、最後はロンドンは守られ
るものの少女は朽ち果てて死んでしまう無常なラストでタイトルは‘眠れる美女の
怪奇’
日本的なら本来なら最終回は盛り上がるストーリーになると思うのだが何とも
地味な話で、‘これで最終回?’と思うものだった。
そういえばサンダーバードの最終回も‘宇宙放送局の危機’という有人人工衛星
の放送局がピンチになり、その乗員をサンダーバード3号と2号で救出するという
ストーリーだったのだ。
考えてみればサンダーバードが相手をしている災害やUFOで襲来する宇宙人の
侵略も終わりがないわけで、特にUFOにはラスボスも登場しないためリアルに徹
するなら日本的な‘盛り上がるラスト’にはならないのかもしれない。
ちなみに謎の円盤UFO終了から6日後の4月2日から変身ブームを巻き起こす
帰ってきたウルトラマンが、翌週の3日から仮面ライダーが始まるのだった。
それを考えると よけいに感慨深いものがある。