ウルトラマンネクサスはガイア同様に続き物という事だから、後
から見る時にシリーズ全体を俯瞰して見る事ができるのだが姫矢編
の場合は姫矢がウルトラマンの光と出会い離れるまでが描かれる。
ここで注目するべきは最初のペドレオン編では姫矢がウルトラマ
ンの力を使いこなせずに苦闘するシーンが度々見られるなど、他の
シリーズにはない展開がある一方で終盤になるとウルトラマンの力
に姫矢自身の体が耐えきれなくなる。
ガルベロス編あたりまでは そういうシーンは見られなかったの
だが、ゴルゴレム編になると姫矢のダメージが顕著に見られる。
ただし その嚆矢はガルベロス編での戦いからスタートしている
と言っていいだろう。
ガルベロスとの戦いの最中にウルトラマンはガルベロスに左肩を
噛み付かれるのだが、その時のダメージをゴルゴレム編まで引きず
る形になる。
通常の作品では1話完結なので1つのエピソードの中で被ったダ
メージも次のエピソードでは回復しているケースが殆どで、今回の
ような展開はミラーマンのゴルゴザウルス&マヤザウルス編ぐらい
しかないので珍しい。
ただし姫矢編では2体目のビースト・バグバズン編でも足を負傷
しているわけで、その時にはダメージをそこまで引きずってはない
のだから噛み付いたガルベロスの牙にはデュナミストの体を蝕む毒
のようなものがあるのではないか。
そして本来なら抑え込める毒も蓄積したダメージで引き摺る事に
なったのだろう。