現在プロ野球のキャンプたけなわだが、例年感じるのがマスコミの
過剰報道だろう。
すなわち話題作りに過ぎない選手を大きく取り上げるもののプレ
シーズンゲームが始まる頃には取り上げられなくなり、気が付けば
2軍で終わるという選手である。
まぁマスコミも仕事だから特に取材チームの首脳陣からプッシュ
されると取り上げざるを得ないのだろうが、こういった偏向報道に
騙されるというのはいい事ではないので賢く冷静な目で見て行きた
いところ。
昭和の時代に主にパ・リーグネタの四コママンガを得意にして
いた高岡凡太郎氏が85年ぐらいに故ドカベン香川のサード転向に
ついて「ドカベン香川のサードとかけて雪だるまと説く、そのここ
ろは暖かくなると消えている」と言っていたが、実際その通りに
なって感心したのを思い出す。
当時ドカベン香川が打力を生かすためサード転向という記事が
話題になっており‘中西太も同じ体型だった’などと、さも実現
確実のような報道があった中での四コママンガだったので下手な
評論家といわれるプロ野球OB達よりも市井のファンの目の方が
正しいと実感したものだった。
それ以来キャンプでは話題になって大きく取り上げられるだけ
の選手を私は‘雪だるま'と呼ぶようにしたし、開幕1軍には入っ
ているものの桜が散る頃にはいなくなる選手の事を‘さくら’と
呼んでいる。
マスコミが過剰に取り上げる‘雪だるま’や‘さくら’には十分
注意して開幕までを過して行きたいものである。