【高校野球】広島新庄、「田口2世」左腕・堀が90球で1失点完投 16強最後の切符つかむ
今日でベスト16が出揃う9日目の注目カードは第2試合の樟南-
花咲徳栄戦。
大会屈指の左腕の1人・高橋と初戦で京都翔英打線を抑え込んだ
樟南・浜屋の対決で、特に浜屋が徳栄打線をどこまで抑えられる
かがカギだろう。
第1試合は日南学園打線と市和歌山のエース・赤羽の対決が焦点
で星稜打線に11安打されながら2点に抑えた投球で日南打線に挑み
たい。
第3試合は初戦で関東一相手に11回を1失点で投げ切った新庄の
堀と継投で中越打線を完封した富山第一投手陣の対決だろうが、
堀が初戦で投げた球数の疲労がどこまで抜けているかというのも
注目だ。
第1試合:市和歌山 4-6 日南学園
和歌山は2回に日南先発の蓑尾を攻めヒットで出塁した5番&6番を
バントで送り8番の2ゴロエラーで2点を先行すると、四球で1・2塁
から2アウト後2番のタイムリーで3点目を上げエースの森山を引き
ずり出す。
和歌山のエース・栗栖に2回までランナーを出しながら得点でき
なかった日南も直後の3回に8番のヒットと2つの四球で1アウト満
塁から3番の犠牲フライで1点返すと、5回には1アウトから1番が
死球で出塁し3番&4番の連続2ベースで追い付く。
更に6回は2番手の赤羽から6番&7番の連打でチャンスを掴み9番
四球で2アウト満塁から打撃妨害と押し出し四球で2点を勝ち越し、
9回には先頭の3番が歩いて4番の併殺で2アウト後5番&6番の短長
打で1点を追加。
和歌山も森山から5回以外は毎回ランナーを出しながら8回に四球
で出塁した1番を4番の2ベースで還した1点に留まった。
ヒット数は11対10と互角だったが四死球が和歌山の3に対し日南
は7というのが最終的に明暗を分けた形だし、流れ的には和歌山が
7回のノーアウト2塁で得点できなかったというのもキーポイントに
なった。
第2試合:樟南 3-6 花咲徳栄
前半から押し気味に試合を進めた樟南だったが4回に2アウトから
7番&8番の短長打で先制すると、5回まで1安打だった徳栄は6回に
四死球にバントを絡め2アウト1・3塁から4番の内野安打で追い付
き5番&7番の長短打で3点を勝ち越す。
更に7回にも9番が四球で出塁し2番&4番の長短打で2点を追加し、
終盤の樟南の反撃を9回の2点に抑えて徳栄が逃げ切った。
樟南にとって悔やまれるのは3回までノーアウトのランナーを毎回
出しながらけん制アウトが2回と盗塁失敗が1度と、高橋を立ち直ら
せる形になった事で4回まで3点ほど取れていたら流れは変わっただ
ろう。
第3試合:新庄 7-1 富山第一
2回まで毎回チャンスを掴みながら得点できなかった新庄は3回に
1番&3番のヒットで1アウト1・3塁から1ゴロ併殺ランダンプレーで
先制すると、4回に富山も2ベースで出塁した1番が2つの内野ゴロで
還り1-1の同点に追い付く。
5回まで毎回ランナーの新庄は6回に5番が内野安打で出塁し7番が
歩いて1アウト1・2塁から相手エラーと2ベースで遂に勝ち越すと、
8回には2本の3ベースと四球や犠牲フライを絡めて一挙に4点を追加
して勝負を決めた。
富山は2人の投手が2人で8個の四球を出していたのが攻撃のリズム
にも影響した形だが、ヒット3本ではさすがに厳しかった。