やはり朝青龍に ブランクの影響が

　3場所ぶりに復帰した朝青龍が、今日は初めて完勝したものの
最初の2日間は相撲が おかしかった。
　初日の相手は琴奨菊。　立会いに差されて土俵際まで持って
行かれた。
　琴奨菊が腰にテーピングをしていたので、腰が悪かったのだろうが
押し切れずにいたところを 逆襲して勝ったのだが内容は悪かった。
　そして昨日は稀勢の里から差されて慌て、首投げにいったのが
すっぽ抜けて後ろに回り込まれて黒星を喫した。

 　いくら謹慎中にモンゴルで筋トレをやっていたところで、所詮それは
クローズド・スキル。自己満足でしかない。
　やはり実戦に即した稽古をやっていないツケが出ている。
‘ブランクは体を錆び付かせる’というが、まさしく その通りだ。
　ただし以前も書いたが、朝青龍はクレバーな力士で通常の力士が
初日にピークを持ってくるのに対し、朝青龍だけは中日以降にピークを
持ってくるように調整していた。　

　中日までは上位の力士とは、ほとんど対戦がないので こういう調整法を
やっているのだろうが、今回はどうだろうか？
　ライバルの白鵬は2場所連続で初日に敗れていたが、やはり朝青龍が
出場すると気合が入るのか 3度目の正直で完勝している。
　朝青龍が取りこぼしを いくつするか？　白鵬が息切れしないか？
朝青龍の追撃のプレッシャーに耐えられるか？
　まだ始まって3日目だが、興味は尽きない。
　やはり悪役が、いないと場所は盛り上がらないと実感する。