今から10年前の今日09年4月19日は、脳の開頭手術を受けた義
母を見舞った日である。
前年の08年夏過ぎぐらいから妙に無気力になり物忘れも激しく、
そのため夫婦ゲンカが度々起きるため門司の義姉宅に身を寄せてい
たところ孫の保育園への送り迎えでトラブルが起きていた。
というのも孫を保育園まで送って行って帰り道が分からなくなり
半日歩き回って交番に助けを求めるような事があったりしたので、
義姉がアルツハイマーなどを疑って脳外科のある病院に連れて行き
検査を受けたところ拳ほどの腫瘍が脳にあるのが発見された。
この腫瘍が脳内のやる気を起こす部分を圧迫し無気力状態にして
いたようで、これで度々無気力になったり物忘れが激しくなったり
していた原因が分かったのだ。
早速摘出手術をしたのだが運のいい事に腫瘍は脳本体ではなく、
頭蓋骨側にできていたとの事。
脳本体ならば摘出する時に手間取ったり後遺症の原因になる事も
あるだろうが頭蓋骨側なら、そういったリスクも少なくて済むわけ
でGW前には退院する事ができたのだった。
しかも退院して半年後の10月には義母の実家である天草まで自
分1人で車を運転して往復したのだから、早期の回復ぶりに驚くと
共に元気になって安堵したものだ。
あれから10年経った今でも70歳となった義母は後遺症もなく、
元気に過ごしているのだから早期発見されてよかったと思う。
今はCTなどで脳腫瘍などが分かるわけだが昔は全くワケが分か
らずに原因不明で徐々に衰弱していたのだろうから、何とか言いな
がら医学の進歩のありがたみを実感したのだった。