ウルトラマンネクサスの姫矢編はEP24:英雄までとなっている
のだが、登場するビーストを節目にキャラの物語が語られる。
姫矢編に登場するビーストはペドレオン、バグバズン、ラフレイ
ア、ノスフェル、ガルベロス、ゴルゴレム、クトゥーラの7体に
ダーク・ファウスト&メフィストという闇の巨人が絡む形だ。
最初のペドレオン編は物語のさわり部分で登場キャラの紹介編と
いった趣からスタートし、バグバズン編で闇の巨人ダーク・ファウ
ストが登場し始めウルトラマン対ビースト&闇の巨人という図式が
目立ち始める。
バグバズン編の合間に姫矢がウルトラマンの光に遭遇し変身でき
るまでが語られる第次1ガルベロス編を挟み、それからヒロイン・
リコがただの一般人キャラではない事が仄めかされるのがラフレイ
ア編。
そして物語が最も大きく動くノスフェル編こそが姫矢編の嚆矢。
なにせリコ=ダーク・ファウストでリコを含めた家族がノスフェ
ルと溝呂木眞也に殺害されリコ=ファウストが死ぬと、溝呂木が孤
門をいたぶってリコに続く人形として操ろうとしたりダーク・メフィ
ストに変身するなど急転直下の展開になる。
ここで孤門がリコの死を乗り越えて戦士として独り立ちするわけ
で、これ以降は溝呂木の孤門への挑発はなくなる。
続くガルベロス編は溝呂木のゴルゴレム編は姫矢の過去が語られ
る形で物語が進み、両者が遂に終焉の地で合い間みえるのがクトゥ
ーラ編という事になるだろう。
ネクサスは1体のビーストが何度も登場するという子供向け作品
としては決して好ましくない展開ではあったが、それゆえ他のウルト
ラにはない物語のメリハリという魅力があるわけだ。