ハリル・ジャパン、価値あるアウェー引き分け

日本は豪州とドローで3位に UAEに大勝のサウジが首位浮上/アジア最終予選B組

 昨日メルボルンで行われた18W杯ロシア大会アジア最終予選の
オーストラリア戦でヴァイド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表
は、5分に原口元気のゴールで先制したが53分にPKで追い付かれ
1-1の引き分けで勝ち点7とし勝ち点で並んでいたUAEがサウジ
アラビアに敗れたためグループBで3位に浮上した。

 とりあえずグループで最も強いといわれるオーストラリア相手に
アウェーで1-1で引き分けただけでなくPKでの1失点以外はピ
ンチらしいピンチがなかったのは大いに評価できるし29分の本田
圭佑のシュートがGK正面を突いたのと、74分の小林悠のヘッド
がGKのファインセーブで阻まれたいずれかが入っていれば勝て
た試合だった。

 以前から記していたように日本代表はアジアでは強者ではあるも
ののW杯本選では弱者として戦う必要があるし実際、相手の良さを
徹底的に潰すスタイルで戦った02日韓大会や10南アフリカ大会は
グループステージを突破したのに対し自分達の長所を全面に押し出
して戦った06ドイツ大会や14ブラジル大会では1分2敗と1勝も
できなかった。

 日本のW杯での立ち位置は南米ではパラグアイやウルグアイで、
ヨーロッパでいえばスイスやブルガリアら中堅国というものだから
これらの国々は相手の長所を消す戦い方が大陸予選の時からできて
いる。

 それに対して日本はアジア予選の戦い方を本大会でやっても勝つ
のは厳しいし、だからといって本大会のみ相手の長所を消す戦い方
への切り替えはジーコ&ザッケローニ時代を見ても難しい。

 ハリルホジッチはブラジル大会でアルジェリア代表を率いてベス
ト16に進出しているように格上のチームと戦い慣れたタイプだし、
日本がW杯で上位進出するには流麗なパス回しで相手を崩すという
スタイル一辺倒では絶対に無理だ。

 だからこそ縦に速いスタイルなどを看板として臨んでいるわけで、
98年に就任した時にフィリップ・トゥルシエがフラット3を持ち込
んだ時と同じような状況に陥っている中でW杯予選が始まってしま
う。

 つまりハリル・ジャパンは格下相手よりも格上相手の方が相性が良
さそうなわけで今回のアウェーでのオーストラリア戦は評価するのに
格好の試合だったわけだ。

  1トップに本田を起用し長谷部誠を中心にしっかり守るというのは
10南アフリカ大会でグループステージを突破した時を思い出すし、この
スタイルをベースに攻撃面のオプションを増やしていけば面白いスタイ
ルができあがるのではないかと思うのだ。

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