ルールというのは変わるものと思わなければ

 今日の読売新聞にMLBが今シーズンから導入した新ルールの検証
が載っており、特に投球間隔に制限時間を設けるピッチクロックの
影響で1試合の平均試合時間が22年の3時間6分から今
シーズンは2
時間37分に短縮されるという結果を残している。

 それにしても21世紀に入ってMLBは申告敬遠や激しいコンタクト
の規制であるコリジョンルール、延長戦のタイブレークなど増えて
おり20世紀の頃には指名打者制導入ぐらいしかなかった記憶がない
のに対して21世紀に入りここまで増えたかと思う。

 問題はMLBが導入すると数年後には日本も倣って始めるわけだが
特に球界OBの方々は、こういったルール変更を異常に嫌っており
ネガティブな反対意見が目立つのが実情だ。

 多くの競技はルール変更が当たり前で野球が最も変わらなかった
だけであり、NFLやNBAとの人気争いに明け暮れるMLBにとってル
ール変更は必須なもの。

 もともと古来のベースボールは21点取るまで終わらなかったので
ルール変更の目的は点が入りやすいようにするのと、試合時間の短
縮に選手の安全確保。

 こうしてみるとコリジョンでのキャッチャーブロック禁止は点が
入りやすくなり危険なスライディング禁止と共に野手の安全確保の
目的だし、牽制球制限やピッチクロック導入に申告敬遠は時間短縮
と牽制球制限は盗塁がしやすくなり点が入りやすくなる。

 日本でも申告敬遠とコリジョンルールにタイブレークは導入され
ているが決して悪いものではないし定着してきているので、むしろ
慣れれば何という事はないし今年の春に行われたWBCで盛り上がっ
たように国際試合はもはや外せないコンテンツになっているので日
本だけが頑迷に国内ルールに拘泥はできない。

 確かにコアな野球好きは最少得点の接戦を好む傾向があるし駆け
引きなどの面白さを楽しめるのでピッチクロックなどによる時短な
ど忌み嫌う傾向があるが、ライトな野球ファンを取り込むためには
特に時短は欠かせないし少子化もあってケガしやすいプレーは禁止
の方向になるのはやむを得ない。

 マスゴミは何事にもルールなどを変更するとネガティブな要素を
強調するが、何をしてもネガティブな要素というのは出て来るのだ
からグダグダいう必要はないしルールは変わるものという認識が野
球ファンにも必要なわけである。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (Bill McCreary)
2023-04-29 04:30:58
広尾晃氏もご指摘なように、野球もあまりにプレー時間が長すぎますからね。日本ばかりでなく米国での野球離れもそれが理由のところがある。兄弟スポーツのクリケット(? と書いたら、クリケットのファンは怒る?)もやたら長いですが、やはり今の時代にはそぐわないところが多いでしょう。
 
 
 
やはり時間が かかり過ぎては (こーじ)
2023-04-29 14:25:00
>Bill McCreary様

 MLBの方が時短には切実ですからね。

 野球は時間がかかるものとはいえ、日本の場合は高校野球が2時間台で終われますので要は現場のやる気だと思いますよね。

 それこそクリケットのようにドメスティックな盛り上がりだけでよければいいでしょうけど、メジャーな評価を求めたがる時代ですので時間がかかり過ぎるというのは最早タブーですね。
 
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