やはり相撲協会の理事長はダメだ！

　カド番大関・琴欧州のヨーロッパ人力士初優勝に沸いた大相撲夏場所
だったが、みなさん御存じのように千秋楽の結びで両横綱による前代
未聞の乱闘寸前の不祥事が勃発した。
　前のめりになって倒れた白鵬に朝青龍がダメ出ししたわけだが、怒った
白鵬が肘で朝青龍を こずいた形だ。
　当然のように この一件で非難が集中したのだが、問題は相撲協会の
理事長が‘報復した白鵬が悪い’と断罪した事から更に話がこじれて来た。

　だが横綱審議委員会で‘両者を注意すべき’と進言され、これを受け入れ
て両横綱を呼び出し‘勝負のついた後に土俵上で睨み合うなどした行為’
を厳重注意したそうだ。　
　ところで朝青龍のダメ押し行為は、これまでも多々あった。
　その度に相撲協会は‘相撲の流れの中で勢い余っての事’という見解で
（特に理事長が）朝青龍を擁護していた。

 ‘ハテ、これってどこかで見たな？’と私が感じたのが、朝青龍と仲がいい
バ・カ○ダのボクシングだ。
　彼らの試合は頭から突っ込んだり、肩から かち上げたりとボクシングを
見慣れた者にとってはヒンシュクもの。
　相手が外人ボクサーだからメディアは、試合後の対戦相手が‘あんなのは
ボクシングではない、レフェリーも反則を見過ごすし’というコメントを無視
していたのだ。
　それがエスカレートして、暴発したのが昨年10月の内藤大助との試合
だったのは記憶に新しい。

 　朝青龍の行為はボクシングでいえば、ダウンを奪った相手を殴るのと
同じようなもの。
　13度防衛した具志堅用高も何度かやっていたが、防衛を重ねるに従い
自制していった。
　つまり当時のボクシングジャーナリズムはダウン後の加撃を批判していた
からこそ、具志堅も自制していたと思われる。

　大横綱だった現・理事長が一言‘闘志溢れる相撲は理解できるが、名
横綱とあろうものが・・・’とメディアを通じてでもいいから批判していたら、
朝青龍もバ・カ○ダのように増長できなかったのでは？と思う。
　理事長以下、相撲協会の罪は重い。

　場所中には元・（あえて）若三杉の間垣親方の弟子殴打事件なども発覚
した。

　間垣親方も理事長と同い年、

感覚は似たようなものだろう。

　理事長の現役時代の実績には

敬意を表すが、理事長職としては

失格だ。

　やはり相撲部屋から中学に通っていた最後の世代の理事長は、一般の
常識が欠けている。

　こういう理事長が仕切る組織に、

いい人材が集まるわけがない！

 　日本人横綱を誕生させたければ現在の理事達を総退陣に追い込んで、
外部からの人材を受け入れ貴乃花あたりの世代の理事で運営しなければ
無理だろうと思う。