スポーツにも国際競争力が必要

高木美、日本勢初の総合V=1500種目別も制す―W杯スケート

 先週末はノルディック複合の渡部暁斗が荻原健司以来のW杯総合
王者に輝いたのをはじめ、女子スピードスケートの高木美帆が1500
の種目別優勝だけでなく全レースの合計で争う総合優勝にも輝き、
更には女子テニスでは大坂なおみが準4大大会であるBNPバリパ
OPで世界ランク1位のシモナ・ハレプら強豪を破っての優勝など
世界を相手に戦う日本人選手達が活躍した。

 こうして見ると‘ここ一番で勝てない日本人’という世間一般の
見方が払拭されているわけで、しっかりした理論で鍛え資金を投入
していけば日本人も世界相手に勝てるというのが分かる。

 ところがスポーツ紙が真っ先に扱いたがる日本のプロ野球の選手
達は、それとは対極の事をやって‘世界相手に通じるわけがない’と
いう思考の下でいるしマスコミもそれを追従しているのだからタチ
が悪い。

 他の競技はプロ野球を中心に報道するスポーツマスコミに取り上
げてもらうには国際大会で結果を残すのが重要になるので、そのた
めには既存の強化法では勝てないというのが分かっているのに対し
プロ野球などでは国内で活躍すれば取り上げてもらえるため競技の
進化よりも伝統を守る事の方に重点が置かれているしOB達の発言
力が今でも強い。

 他の競技では優れた理論でも数年経てば更なる有効な理論が導入
され、それを取り入れなければ勝てなくなるのだが日本国内で勝て
ばいい競技では伝統の理論が幅を利かせるし最新の理論を導入しよ
うとしても長老といわれるOB達を中心に批判が激しく導入した時
には更に新しい理論が出ている状況だ。

 とはいえ最近は世界を相手に戦える競技でなければ男子バレーや
ゴルフなどのようにメディアの扱いが小さくなるのも事実で、国際
競争力が問われるし野球でもWBCで優勝した時の盛り上がりは全
く違うものだから野球界も無視できないはずだろう。

 それを考えるとスポーツ紙をはじめとしたメディアは国際競争力
を付けさせるためのサポートをするべきだろうし、保守的なOB達
の‘オレ達がやっていた頃は’的なコメントは掲載させる必要はな
いと思うのだが。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (Bill McCreary)
2018-03-21 19:49:22
>日本国内で勝て
ばいい競技では伝統の理論が幅を利かせるし最新の理論を導入しよ
うとしても長老といわれるOB達を中心に批判が激しく導入した時
には更に新しい理論が出ている状況だ。

ホンマかどうかはいざ知らずですが、ヘッドスライディングのほうが早いという説も最近報道されましたね。

http://kyoto-np.co.jp/top/article/20180320000031

危険なのでしないほうがいいといえばそうなのかもですが、そうなると、甲子園の最後のバッターの儀式も、それなりに意味があるんですかね。
 
 
 
見ましたけど (こーじ)
2018-03-21 22:45:43
>Bill McCreary様
 早い遅いよりも危険ですからね。
 だから最後の打者がやるのには悪くはないですが、しょっちゅうではダメでしょう。
 
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