お通夜騒動

 3年前の昨日6月28日に母が急性リンパ性白血病からくる
肺炎で亡くなった。
 そして今日にあたる29日が通夜になったのだが、基本的に
我が家では母が冠婚葬祭のしきたりなどに異常に詳しかった
ので、いつも仕切っていて父や私には出る幕がなかった。
 その肝心の母が亡くなったので大変な事になったのだ。

 遺影用の写真は前夜2時間ほど探して見つけたし、祭壇等の
打ち合わせは父と一緒にやったまではよかった。
 ところが通夜当日の昼前に葬儀屋のスタッフが来て通夜の
食事の注文を要請する。
 父は通夜に備えて点滴を打ちに行っていた。
 たまたま居たのが1月に同じ葬儀屋の斎場で通夜と葬式を
したおばさん。このおばさんの母が私の祖母の妹にあたる。
 おばさん曰く‘通夜に参列した人達ってあまり食べんから
たくさん注文しても仕方ないよ’との事。
 確かに1月の通夜に行った時に料理はほとんど手が付けら
れておらずごっそり余っていた。
 そういう事があったので精進料理の盛り鉢とおにぎり&巻き
寿司の盛り鉢を1つづつ注文しただけだった。
 
 当時ミヤンマー在住の妹夫婦は連絡が遅れたため翌日しか
帰国できず通夜に間に合わない。
 そこで昼からメールで打ち合わせをしていたら、何とPCが
なにかの拍子にウィルス感染してしまったのだ!
 急遽小倉の先輩・Nさんに連絡して事情説明すると‘通夜に
参列した時に回収して治してくれる’との事、ありがたかった。
でないと弱り目に祟り目である。

 母は地元生れで交友関係が広かっただけに、参列してくれた
方々が異常に多く斎場に入りきれなかった。
 そんな中で親族代表の〆の挨拶を私がやるハメになったのだ。

 一応無難にこなしたのだが、問題は焼香終了後だ。
 同業者や友人達は、通夜の焼香が終った頃から三々五々お参
りに来てくれる。
 放っておけないので挨拶をするのだが、女房と義姉が血相を
変えて私の所に来るではないか。
 というのも親戚の方々を座敷に案内し接待をするのだが、午前
中に注文した精進料理とおにぎりの盛り鉢は僅か2つ。
 それに対して親戚達のお客さんは20人以上いるのだ、これでは
誰も遠慮して盛り鉢に手をつけない。
 途方に暮れていると葬儀屋のオーナーの奥さんが気を利かせて
自分達で作った料理を持ってきて並べてくれた。
 そして「この料理で間を持たせている間に、近くのスーパーで惣
菜を買っておいで」とアドバイスしてくれたのだ。
早速義母が義姉と車でスーパーまで買出しに行ってくれた。
(女房は次男がお腹にいたのであまり動けず)

 更に一段落していたら隣組の組長さんから電話がかかった。
 それによると‘ここの隣組のしきたりとして、葬式の朝に食べる
御ときは、組長の分だけでなく隣組の件数分準備する’との事。
 そんな事を知らなかったので慌てて御ときの追加注文をするハメ
になった。

 23:00前になったので女房と長男を家まで送り、私は父達と共に
斎場に泊り込むべく戻ったのだった。
 やはり慣れない冠婚葬祭を仕切るのは容易ではない。
 
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (まみ)
2007-06-30 05:58:25
なんでしょー、このしきたりはー^^;
急に言われるとあわてますね;;
お通夜の料理はどのくらい用意するか悩みどころですよねー(>_<)
 
 
 
そうなのです (こーじ)
2007-06-30 23:36:53
>まみ様
 特に御ときのケースは驚きました。
 少なすぎたらまずいけど、多すぎてもよくないしもったいないです。
 ただ傑作なのが斎場が準備してくれたり、スーパーで買ってきた惣菜はほとんどなくなったのに盛り鉢の精進料理は最後まで余ってましたよ。
 
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