2016夏の甲子園 第2日

履正社　初戦突破！左腕寺島２安打11Ｋ　高川学園は序盤の失点に泣く

　大会2日目の注目カードは第3試合の高川学園－履正社で西の横綱
といわれる履正社のエース・寺島を高川打線がどこまで攻略できるか
だが、そのためには高川の山野が履正社打線を3点以内に抑える必要
がある。

　第1試合は共に打力に自信を持つチーム同士だけに投手力が明暗を
分ける事になるだろうが、そうなると投手力に勝るいなべの方が有
利か。

　第2試合も第1試合同様打力に自信を持つチーム同士で強打者・今
井を擁する中京が一歩リードか。

　第4試合は東邦の藤嶋を今春2校を送り込んだ福井の代表・北陸の
打線がどこまで打ち込めるか。

　第1試合：いなべ総合 5－3 鶴岡東

　1回に1アウト1・2塁を潰した鶴岡だが2回に2本の2ベースと2番の
タイムリーで2点を先行すると2回まで毎回ランナーを生かせなかった
いなべは、3回に1番以下の3連打で1点を返すと5回に2番が内野安打
&悪送球でノーアウト2塁とすると3番のタイムリーで追い付き5番の
ヒットで1・3塁から6番の2塁後方への犠牲フライで逆転。

　更に7回には2番のHRで次の1点を上げると、3番&4番の連打に6番の
スクイズで突き放す。

　鶴岡は9回に1アウト後4連続四死球で1点を返すが4番が遊ゴロ併殺に
倒れて試合終了。

　3回と6回以外は毎回ランナーを出して攻め立てた鶴岡だが要所を締め
られたし、特に2度の併殺が勝負どころで出たというのが最終的に明暗を
分けた形だ。

　中京 12－4 大分

　1回と3回にヒットで出塁した1番が3番のタイムリーで返り1点づつ
上げた中京に対し、大分も9番の3ベースから犠牲フライに3番&5番の
連打で2点を上げ追い付く。

　ところが4回に中京は2安打と死球で1アウト満塁から2番の内野安打
で勝ち越すと3番の満塁HRで7－2とするなど一挙に6点を上げて勝負を
決めた。

　ヒット数は16対12だったが大分は6回に1点返して1アウト1・3塁や
7回にも1点返してノーアウト1塁という場面で併殺を食うなど打線が
つながらず、最後は長打力の差がモロに出た形で特に4回の満塁HRが
最後まで効いた形だ。

　第3試合：高川学園 1－5 履正社

2回に履正社が5番&6番の連打とバントで1アウト2・3塁から8番の
タイムリーで先制すると、1番2番の長短打などで一挙に4点を上げる。

　この4点で楽になった寺島は5回まで高川打線をノーヒットに抑え
7回にようやく1番&3番のヒットで1点を返すものの、7回に履正社が
ヒットで出塁した1番が4番の2ベースで1点を追加し勝負を決めた。

　結局2回の履正社の集中打が全てだった。

　第4試合：東邦 19－9 北陸

　2回に東邦が5番の内野安打&エラーからチャンスを掴み7番の3塁
ゴロエラーで先制すると暴投などを絡めて一気に3点を先行すると、
3回にも4番&6番の長短打で1点を追加したのに対し北陸は4回に1番
&2番の短長打に4番のタイムリーで2点を返す。

　ところがその裏に東邦は1アウトから3連打に3ランで4点を取ると
更に7安打を集中して一挙に12点を上げて勝負を決めた。

　北陸も7回以降7点を取るなど15安打を放ったのだが4回の12点が
余りにも大き過ぎた。