今から40年前の今日73年10月2日の19:30から始まったのがイナズマン。
石ノ森章太郎原作のヒーローで他の作品と違うのは主役の渡 五郎が いきなり
イナズマンに変身するのではなく、一旦サナギマンに変身しエネルギーを充填
してからイナズマンに変身するという文字通り二段変身だ。
それまでのヒーローで二段変身といえばサンダーマスクや流星人間ゾーンの
ように等身大から巨大化するぐらいだったのが、基本形態から進化形態になる
パターンを作った最初のヒーローだろう。
仮面ライダークウガのグローイングフォームはサナギマンのようなものだと考え
たし、仮面ライダーカブトに至っては変身直後がパワー重視の重装甲形態の
マスクドフォームから基本形態のライダーフォームにモードチェンジするという
イナズマンテイストを受け継いだ作品となっている。
また当時は翌74年に超能力ブームが起きる前年で超能力を持った新人類と
いう設定だったのが印象深く、超能力を正義に使うイナズマンや少年同盟に対し
悪用するバンバ率いる新人類帝国という図式になっていて仮面ライダーの亜流
ではあるものの差別化が図られていた。
ただ渡五郎役がキカイダーのジローを演じた伴大介で、この作品から伴直弥
と改名しても同一人物であるのは明白だったので違和感があった。
オリジナルアニメではイナズマンとジローが語り合う場面があるのだがバンバ
の声をハカイダーの飯塚昭三、ガイゼル総統をプロフェッサーギルの安藤三男が
演じるなどキカイダーの姉妹作品的な位置付けになっていたのだろうか。
OA時間も19:30からだったので他の番組と重複する可能性も低かったため
裏番組を気にせずに安心して見られた作品でもあった。