世界クラブ選手権・ヨーロッパ勢の本気

 FIFA世界クラブ選手権は今日ファイナルが行われ、ヨー
ロッパ代表のミランが南米代表のボカを4-2で下してヨー
ロッパ勢初の王座に就いた。
 面白いのが、この大会の前身であるトヨタカップの時代
にも南米勢の5連勝からスタートし、ヨーロッパ勢の連敗を
止めたのがイタリア勢のユベントスだった。
 まさしく、歴史は繰り返されたのだ。

 今やサッカーにおいて最高レベルの試合は、代表よりも
拘束時間が長いクラブだ。そのクラブの世界一を決める目
的で始まったのがトヨタカップではあるが、ヨーロッパ勢に
してみると‘ヨーロッパチャンピオンズリーグの優勝チー
ムがそのまま世界一クラブである’という気でいる。
 実際ヨーロッパのチームは、アメリカ大陸やアフリカ勢を
加えた多国籍軍状態だ。
 だから野球でいうところの、ワールドシリーズのような感
覚だ。

 だからチャンピオンズリーグの優勝で、ヨーロッパ勢が
燃え尽きるケースが多い。
 これはただでさえタイトスケジュールに追われて、ようや
く優勝してもトヨタカップに出るためには、土曜日に国内の
公式戦を終えた後に飛行機に飛び乗って来日。
 その後、せいぜい2日ばかりコンビネーションを合わせて
試合をこなし、とんぼ返りで帰国すると週末にリーグ戦に
出場というもの。
 
 一方の南米勢は、2,3週間前から来日して時差調整を含めた
調整をじっくり行い試合に臨む。
 当然のように南米勢の主力は、活躍してヨーロッパのビッグ
クラブにスカウトされたいのでモチベーションは高い。
 こういう相手に勝たないといけないのだから、ヨーロッパ
勢の負担はかなり大きいのだ。

 イングランドは真っ正直なスタイルで、スペインはスペクタ
クルを重視するがイタリアは勝ちに徹するリアリズムのスタイル
だから、こういうイベントでは分がいいのは当然かもしれない。
 しかも今回のミランは、初めてリーグ戦を2試合延期して1週間
前に来日して調整していたのだ。
 そして‘やはり’と言えるのが浦和と戦ったSファイナルに比べ
出来に雲泥の差があったのが如実に分かる。
 やはり日本代表が、W杯でベスト4以上を狙おうと思ったら
ミランのようなヨーロッパのビッグクラブで代表選手が何人も
プレーする必要がある。
 それができない限り、W杯での上位への道は厳しいだろう。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
もしも・・・ (Shingo-Ringo)
2007-12-17 12:01:40
こーじさんも本文の中で指摘していましたが、個人的な考えとしては、もしも真っ正直なリバプールが出てきたら、浦和にももうちょっと勝機があったかもしれないな、なんて考えてたところでした。
 
 
 
確かにそうですね (こーじ)
2007-12-17 19:04:24
>Shingo-Ringo様
 確かにイングランド勢は、バカ正直なサッカーですからね。そうでなければ02年に1人多い状態でブラジルに勝ってますよ。
 イングランドやスペインは勝負弱いですからね。
 
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