サントリー17戦全勝V!日本選手権“最後”の2冠達成
秩父宮ラグビー場で昨日行われたラグビー日本選手権決勝はTL
全勝優勝のサントリーが、パナソニックに15-10で勝ちTKと合わ
せて17戦全勝で日本一を決めた。
昨シーズンまさかの9位に終わったサントリーは看板のアタッキ
ングラグビーに磨きをかけてシーズンに臨み、TL15戦を全勝優勝
という快挙で終わらせ日本選手権との2冠達成なるかと注目を集め
ていた。
試合は攻撃力が看板のサントリーを鉄壁のディフェンスが持ち味
のパナソニックが、どう止めるかというのが焦点の試合。
試合が始まると両チームとも激しいブレイクダウンの攻防が目に
付きサントリーが相手DFラインを突破するもののゴール前で止めら
れるのに対し、パナソニックも得意のターンオーバーから逆襲しよ
うとするが一気にトライという形にもならずPGを1本づつ決めて前
半を終わる。
こういう展開はパナソニックペースト思われたし57分に相手の
ゴール前のキックをパナソニックがチャージし、こぼれ球をT&Cで
10-9として流れを掴んだかに思われた。
それでもサントリーは慌てず相手の反則を誘うとPGを2本冷静に
決めて逆転し15-10とトライは奪えないものの、しっかりとPGを
積み重ねて得点し勝ち切るという王者の風格を見せて最後は猛攻を
受けたが逃げ切った。
両チーム合わせて1トライという展開的には地味な形ではあるが、
DFのレベルが高いと なかなかトライは奪えないという典型的な試合
だろう。
それにしても秩父宮が大学勢がいなくても満杯になるというのは、
本来なら当たり前だが昔を知る者にとって嬉しいものである。