ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
ハイスコアで勝つ事を心がければ複数投手は育成可能
そろそろ高校野球・夏の甲子園の予選が始まる頃だが、この時期
になると投手の酷使問題を防ぐための球数制限問題などの話が出て
くる。
球数制限に否定的な人達が声高に主張するのは‘球数制限を実施
すると選手層の薄い公立校が勝てなくなる’という声が最も多いわ
けで、判官びいきが多い高校野球ファンが最も気にするところだか
ら球数制限否定派は そこに訴えかけるわけだ。
しかし広尾晃氏が先日語っていたように複数投手制というのは、
そこまで難しいものなのだろうか?と思ったりする。
典型的なのが昨夏甲子園の準優勝校の金足農は好投手・吉田輝星
が予選から全試合フルイニングを投げて甲子園に出場しただけでな
く、甲子園でも同じスタイルで勝ち進んだわけだが決勝で最強の大
阪桐蔭打線に疲労の蓄積もあって滅多打ちをくらい降板した。
問題は3塁を守っていた打川和輝が大差が付いていたとはいえ3
回を3安打1失点に抑えた事で、予選や練習試合の頃から打川をは
じめとした複数の投手を育成していれば吉田を疲弊させなくてもよ
かったのではないかと思ったりするのだ。
金足農が吉田以外の投手を起用しなかったのは競った展開が多い
からだろうが戦うスタイルがランナーが出ればバントで送り、ノー
アウトや1アウトでランナーが3塁に進むとスクイズでの得点が印
象深い。
つまり試合を1-0で勝つロースコアの接戦に想定しているので
こういった作戦になるし、ましてや吉田のような好投手を擁してい
れば少ない得点でも勝てるだろう。
しかし打撃能力が昭和の時代とは比較にならないぐらい向上した
最近の高校野球において1-0で勝つという思想は困難だし、特に
大阪桐蔭のような横綱格のチームには通じないのも事実。
1-0で勝とうとするからエースにおんぶに抱っこのチーム構成
になるしエースを酷使する事にもつながるのに対し、毎試合10点
取る事を目標に試合に臨めば途中から控え投手を起用するなどエー
スに過剰な負担をかけずに済む。
‘そういったスタイルは資質に恵まれた選手を揃えられる強豪私立
でなければ’という反論する者が必ず出てくるわけだが、10年以上
前に週に3時間しか練習できない超進学校の開成は1イニング10点
をノルマにしたスタイルで東東京大会で5勝を挙げているし山びこ
打線で黄金時代を築いた池田も地方の公立普通校だからできない事
ではないだろう。
現在のMLBやプロ野球をはじめとした野球界はホームランが量
産されるなど完全に打撃上位になっているし、高校野球も猛暑が続
くコンディションでは投手の疲弊も以前以上に厳しくなっている。
そんな時代にエースを中心に1-0で守りきって勝つスタイルで
優勝するのは竹槍でB29に突っ込むようなものだから、1-0思想
を捨てる事こそレベルアップの第一歩だし複数投手制にもつながる
のではないかと思うのだ。
ちなみに夏の甲子園の1-0スコアは昭和34年から63年までは
93試合なのに対し平成の30年間では35試合だから、昭和では1
大会につき3試合は見られた1-0スコアの試合が平成では1試合
しか見られない貴重なものになっているわけで1-0で勝とうとす
る発想が現実離れしているか分かるだろう。
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いずれにせよ甲子園の問題は今後の野球の死命を制するし、甲子園の将来はこの投球数の問題をどう解決できるかが大きく菊影響するでしょう。
で、ご指摘のようにやはりやはり特に高校野球が好きな人は、投手戦が好き、DH嫌いなんでしょうね。私はそんなに高校野球は観ませんが、でも前にも書いたようにやっぱり投手戦好き、DH嫌いですから(苦笑)。ただそれなら、選手の体位向上やバッティング練習の進化を考えれば、金属バットの規制なども当然すべきだし、それは投手の負担軽減にはつながるでしょう。
たしかにそろそろ金属バットも飛ばない材質にしないと投手はたまったものではないですからね。
昨今のバレルやフライボール革命の理論は高校野球でも取り入れるチームはあるでしょうから、バットにハンデを付けないと大変な事になりますよ。
ちなみに1-0試合について調べていると、面白い事が分かりましたので後日アップします。