西野日本が執念ドロー、乾&本田弾で2度追いついた
西野朗監督率いる日本代表は日本時間の今日未明にW杯ロシア大
会の第2節をエカテリンブルグでセネガルと対戦し、2度リードを
許すものの乾貴士と本田圭佑のゴールで その度に追い付き2-2の
引き分けに持ち込んで勝ち点を4に伸ばし3:00から行われたコロ
ンビア-ポーランド戦でコロンビアが3-0で勝ったため中3日で行
われるポーランド戦は負けなければグループステージ突破となった。
試合は前半からフィジカルの強いセネガルに押し込まれ度々ピン
チを迎え、11分に原口元気のクリアミスを拾われて打たれたシュー
トをGK川島永嗣が弾いたところを押し込まれて先制される嫌な流れ
でスタートした。
しかし33分に柴崎岳のロングフィードを受けた長友佑都からのパ
スを受けた乾が決めて追い付くと、ここらあたりから日本がボール
をキープできる時間が増え後半に入ると右からのクロスに大迫勇也
が合わせ損なったり乾がクロスバー直撃のシュートを打つなど立て
続けに大きなチャンスを逃す。
こうなると流れはセネガルに行くわけで、実際73分には左から通
されたクロスに走り込んだワゲに叩き込まれて再び勝ち越される。
ここで日本は香川真司に対して本田、原口に対して岡崎慎司が投
入されると、78分に大迫のシュートでGKが飛び出したところに乾が
こぼれ球を折り返すと本田が決めて再び追い付く。
日本は残り3分で宇佐美貴史を投入するが両者譲らず2-2で引き
分け1勝1分で勝ち点4とし、グループステージ突破に大きく前進し
た。
W杯前までの日本はガーナ戦やスイス戦などセットプレーから先
取点を奪われると一気にトーンダウンし攻めるものの追い付けず、
そのうちにカウンターから失点するなど先に失点した時の脆さが目
立っていたしコロンビアに勝ったとはいえ開始早々に相手が10人に
なったにも拘わらず2-1の辛勝なのだからセネガル戦は試される試
合だった。
セネガルは黒人選手特有の身体能力の高さだけでなく組織的に動
くのでコロンビア以上に強いと思われていたし初戦でポーランドに
2-1で快勝しているのだから評価は更に上がっており、最終戦の事
を考慮すれば勝ちに来るのは確実だったのにミス絡みで先制された
だけにスイス戦までの日本だったら負のスパイラルに嵌るのは目に
見えていた。
それが追い付いてペースを取り戻しただけでなく再び勝ち越され
てもガックリする事なく、あっさりと追い付いたのだからチームの
成長が窺える。
この引き分けは次戦が突破をかけるコロンビアで常にリードしな
がら追い付かれたセネガルにダメージを与えているだろうから、敗
退が決まったポーランドは侮れないが何とか勝ち点を挙げグループ
ステージを突破し新たなステージに上って欲しいものだ。