ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
海老沢泰久氏 死去
今朝の朝刊の1面に山城新伍が亡くなった記事が載っていたので、詳細を
読もうとしたら「直木賞作家の海老沢泰久氏が死去」という記事が載っていて
驚いた。
海老沢泰久といえば私的には直木賞作家というよりも87年からF1グラン
プリに全戦参戦し始めた中嶋悟のドキュメント「F1地上の夢」をスポーツ
グラフィックNumberで連載していた事で氏の存在を知った。
そしてF1の事が今ひとつ分からなかった私にF1ワールドの魅力を伝えて
くれた。
自らの信念を持って生きるアスリートを扱った作品が多く、スポーツノン
フィクションというジャンルで初めて知ったライターでもある。
氏の好みは究極の目標である勝利を ただひたすら追求するタイプで広岡
達郎や森祇晶にV9ジャイアンツなどを好意的に扱っていた。
反対に選手・長嶋茂雄は評価してもエンターテイメント路線だった長嶋
監督を一貫して否定していた。
乏しい戦力で結果を残すタイプを評価する反面、恵まれた戦力を生かせる
タイプは評価しない傾向が強く‘あれだけの戦力なら勝って当たり前’という
傾向が強い。
だからWBCでの原辰徳監督などの評価は今ひとつのようだった。
ただ野球では管理野球の指揮官を評価する一方、サッカーで自由を標榜
するジーコを評価して決まりごとをしっかり作る岡田武史やフィリップ・トル
シエを評価しないという不思議な傾向が あったのは事実。
特に95年暮れのボビー・バレンタインと広岡達郎の確執について一方的に
広岡を擁護した文章を書いたときには、俯瞰的に見られない御用ライター
の限界を感じたものだ。
とはいえ物事を一方から見るのではなく、いろんな角度から見る
事の大事さを教えてくれたライターでもある。
海老沢泰久氏のご冥福をお祈りします。
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