ボルト敗れる 世陸最後の男子100は3位 ガトリン12年ぶりV
8月4日にロンドンで開幕した世界陸上は日本時間の今日早朝に
前半最大の注目種目である男子100mの準決勝&決勝が行われた。
前日行われた予選ではサニブラウン・ハキーム、ケンブリッジ
飛鳥に多田修平の3人が揃って準決勝に進出しただけでなく、サ
ニブラウン・ハキームは2組でヨハン・ブレークと同じ組ながら
1着抜けをするなど決勝進出に期待がかかった。
ところが準決勝ではケンブリッジが1組6着、サニブラウンが
2組7着で多田も3組5着に終わり決勝進出はならず。
最も期待されたサニブラウンがスタートでつまづくなど予選
と準決勝では強豪選手も力の入れ方が違うし、100%の力で走れ
ないと決勝進出は見えて来ない事を改めて実感する。
しかし何よりも驚いたのは五輪連覇中のウサイン・ボルトが、
まさかの3位に終わった事。
そもそも準決勝でボルトはクリスチャン・コールマン相手に
先着を許しており、決勝では隣同士のレーンで走る事になった
わけでスタートのいいコールマンをどこまで追い込めるかが焦
点になっていた。
ところが案の定スタートでコールマンが先行しボルトが追う
形になったわけで本来なら差し切るはずだが加速が効かず前に
出る事ができず、8レーンからスタートし後半の加速から一気
に前に出たジャスティン・ガトリンが一気に前に出て1着でゴ
ール。
今大会限りで引退を表明していたボルトにとって100mの個人
種目では最後のレースだったが、予選からスターティングブロ
ックでつまづくなどスタートに不安を抱えていたわけで実際に
それが的中した形だ。
やはり勝負というのは絶対がないし有終の美を飾る事の難しさを
証明した形だった。