加茂&岡田ジャパンのW杯アジア最終予選から20年・Part6

 今から20年前の今日97年10月26日に国立で行われたサッ
カーW杯フランス大会アジア最終予選のUAE戦で、日本は開始
早々に呂比須ワグナーのゴールで先制しながら前半のうちに追い
付かれると後半はグダグダの展開に持ち込まれ1-1の引き分け
に終わった。

 カザフスタン~ウズベキスタンと続いた中央アジア遠征を2引
き分けで帰国した日本は1週休みの節となる。

 この間に韓国はアウェーでウズベキスタンに5-1で勝ったのに
対し、UAEはカザフスタンに0-3で完敗しただけでなく中心選手
のバヒット・サードがラフプレーで退場して日本戦は出場停止とい
う追い風が吹いた。

 この結果7節を終えて韓国は5勝1分の勝ち点16で日本が残り
3試合を勝っても追い付けなくなった一方で、UAEは2勝1分2
敗の勝ち点7で日本の6とは1の差だから25日のホームでの直接
対決で勝てば逆転できるのだがUAEはアウェー4連戦の最終戦
という事から露骨な引き分け狙いで来るだろう。

 最大の懸念材料はウズベキスタン戦で井原正巳が累積警告で出場
停止となっているから代役を務める斉藤秀俊が、いかにDFライン
をコントロールできるかというのが課題になる。

 岡田監督は運動量豊富な北澤豪を復帰させて4-4-2の中盤の
トップ下で起用し攻撃のリズムを活性化する事により3分に早く
も先制する。

 一方のUAEは日本のパスをカットしてカウンターで攻める戦略
でPエリア付近でパスをカットすると、一気に縦パスを通しフリー
になったFWがファウルを受けFKを得るという展開が途中から見
られ始め33分にFKからのヘディングシュートが決まり追い付く。

  追いつかれた日本はカズと呂比須の2トップがボールを欲しがる
あまり中盤に下がるという悪いパターンに陥り、残り15分には城
彰二を投入して3トップにしたがロングボールを放り込むだけの単
調な攻めに終始し遂に1-1でタイムアップ。

 正直言ってホームでUAEに勝てないようならアウェーで韓国に
勝つのは難しいと思っていたので、この引き分けで逆転の2位が遠
ざかった感が強かった。

 ただ皮肉な事に今回の引き分けでUAEも残り2試合で連勝しても
勝ち点が13にしかならず、今節試合がなかった韓国のW杯出場が
決まった。

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