コーランの 「信者たち (アル・ムウミヌーン) 」 を読誦するならば
その者の悪習が除かれるとされる。
http://www.way-to-allah.com/jp/quran/23.htm
○信者たち
「信者たちは 確かに勝利を勝ちとる。
彼らは 礼拝に敬虔であり
虚(むな)しい(すべての)事を避け
施し〔ザカート〕のために励み
自分の陰部を守る者。
ただし配偶と
彼らの右手に所有する者(奴隷)は 別である。
彼らに関しては 咎められることはない。
しかし 法を越えて求める者は アッラーの掟に背く者である。
また信託と約束に忠実な者
自分の礼拝を(忠実に)守る者である。
これらの者こそ 本当の相続者で
フィルダウス(天国)を継ぐ者である。彼らはそこに永遠に住むのである。
我は 泥の精髄から人間を創った。
次に 我は 彼を精液の一滴として 堅固な住みかに納めた。
それから 我は その精滴を一つの血の塊に創り
次にその塊から肉塊を創り
次いでその肉塊から骨を創り
次に肉で その骨を覆い
それから 彼を外の生命体に創り上げた。
ああ 何と素晴しいアッラー 最も優れた創造者であられる。
それから後 あなた方は必ず死ぬ。
それから復活の日に 甦らされるのである。
我は あなた方の上に 七つの天を創った
決して 我は創造を等閑(とうかん)にはしない。
我は 天から適量の雨を降らせ
それを地中に止まらせる
また我は それを無くす事も出来る。
我はそれで あなた方のためにナツメヤシとブドウの園を育てた。
園の中には多くの果実があって
あなた方はそれを食べる。
またシナイ山に産する一本の樹があって 油が採れ 食べものに味わいを付ける。
それから家畜にも あなた方への教訓がある。
我は それらの腹の中にあるものを あなた方に飲ませる。
それらには多くの用途があり またあなた方はその(肉)を食べる。
あなた方はそれらに乗り また船によって運ばれる。
我はヌーフをその民に遣わした。彼は言った。
「私の人びとよ アッラーに仕えなさい。
彼の外には あなた方に神はないのである。
あなた方は 彼を畏れないのか。」
人びとの中 信仰のない長老たちは言った。
「何だこれは あなた方と同じ ただの人間ではないですか。
彼は あなた方の上に 高く留りたいのでしょう。
もしアッラーが御望みなら 彼は天使を遣わすべきです。
私たちは 昔の祖先からも こんな事は聞きませんでした。
この男は ただ(ほ?)かれた人間に過ぎません。
だから暫(しばら)く待って様子をみましょう。」
彼は(祈って)言った。
「主よ 彼らは 私を嘘つきであるといいます。どうか御助け下さい。」
それで 我は 彼に啓示した。
「我の啓示に従って 我の目の前で舟を造れ。
我の命令が下って 釜がたぎり(温?)れたら
彼らの中で 宣言が既に下された者を除き
あなたは凡ての(生き)もの一番と
あなたの一家を乗り込ませなさい。
悪を行った者のために
我に嘆願してはならない。彼らは必ず溺れるのである。
そして一緒の者と舟の中に落ち着いたら(祈って)言え
「悪を行う人びとから 私たちをお救い下さったアッラーに讃えあれ」
言え 「主よ 祝福された上陸地点に 私を上陸させて下さい。
本当にあなたは 最も優れた上陸を叶えられる方であります」
本当にこの中には(理解ある者への)種々の印がある。
我は(人びとを)試練するものである。
それから 彼らの後に 我は外の世代を創りあげた。
我は 彼らの間から(選んだ)使徒を 彼らに遺わして (言わせた。)
「アッラーに仕えなさい。彼の外に あなた方に神はないのです。
あなた方は(彼を)畏れないのですか。」
彼の民の中の長老で信仰がなく
来世の(アッラーとの)会見を嘘であるとし
現世で羽振りのよい者たちは言った。
「これは あなた方と同じ一人の人間に過ぎません。
あなた方の食べるものを食べ あなた方の飲むものを飲んでいます。
あなた方が 自分と同じ人間に従うならば 必ず失敗するでしょう。
あなた方は死んで土と骨になってから(再び)甦らされると 彼は約束したのですか。
そんな約束はまったくあり得ません。
私たちには 現世の生活の外はないのです。
私たちは 死んでまた生きかえるでしょうか。
私たちは 決して甦らされる事はないのです。
彼はアッラーに就いて 虚言を捏造した ただの人間に過ぎません。
私たちは 彼を信じません。」
彼は(祈って)言った。
「主よ 彼らは 私を嘘つきであると言います。どうか御助け下さい。」
彼は仰せられた。「暫(しばら)くしたら 彼らは必ず悔いるであろう。」
それで一声(懲罰)が確実に彼らを襲い
我は 彼らを(時の流れに浮ぶ)泡屑(あわくず)にした。
だから悪を行う者よ遠ざかれ。
それから 彼らの後に 我は外の諸世代を創った。
誰もその定められた期限に 先にする事も遅れることも出来ない。
そこで我は 次々に使徒を遺わした。
だが使徒が一つの民に現われる度に
彼らは 彼を嘘つき呼ばわりした。
それで我は(このような不義の徒を)次々にあとを追わせ (滅ぼし)
彼らを昔の語り草にした。だから信仰しない者よ遠ざかれ。
また我は わが種々の印と 明瞭な権威とを授けて
ムーサーとその兄弟のハールーンを遺わした。
フィルアウンとその長老たちの許に。
だが 彼らは横柄で思い上った者たちであった。
彼らは言った。
「藁氏たち同様に人間にすぎない二人を(どうして)信じられましょうか。
しかも 彼らの民は 私たちの奴隷ではないですか」
それで彼らは 両人を嘘つきであると言い 結局滅ぼされた。
我は 彼らが正しく導かれるよう ムーサーにしかと啓典(律法)を授けた。
また我は マルヤムの子とその母を印となし 両人を泉の涌き出る安静な丘の上に住まわせた。
あなた方 使徒たちよ 善い清いものを食べ 善い行いをしなさい。
我は あなた方のすることを熟知している。
本当にあなた方のこのウンマは 唯一の共同体である。
我は あなた方の主である。我を畏れよ。
それなのに 彼らは諸宗派に分裂した。しかも各派は自分たちが素晴らしいと言っている。
だから当分の間 迷いのままに 彼らを放置しなさい。
彼らは我が 財宝と子女でかれらを力づけると考えるのか。
我は彼らのために 良い事を急いでいると思うのか。いや 彼らは(試みに)気づかない。
本当に主を畏れて おののく者
また主の印を信じる者 また主に(何ものをも)配しない者
また主に帰る事を心に畏れ 与えるべきものを与える者,
これらの者は凡て善事に急ぎ その先頭に立つ者である。
我は誰にも その能力以上の重荷を負わせない。
我には真実を語る書物があるので
戦くらは決して 不当に扱われる事はないのである。
いや なまくらの心はこれ(クルアーンの教え)を全く理解出来ないでいる。
ところで なまくらの行為は それより酷い行いである。
やがて我が なまくらの中の贅沢な者を懲罰のために捕えると 見るがいい。なまくらは泣き叫ぶ。
(その時仰せられよう。)
「今更 哀願(あいがん)して喚(わめ)くことはない。あなた方には 我からの救助はないのである。
我の印は あなた方に読誦されていたが あなた方は 踵(きびす)を返して逃げ 高慢であった。
これ(クルアーン)について 悪口を言って 夜話(よばなし)に耽(ふけ)っていた。」
なまくらは この御言葉を熟考しないのか。昔の祖先に起らなかったものが 彼らに起ると考えるのか。
それとも 彼らへの使徒と認めず 彼を拒否するのか。
それで 「彼は(愚?)かれた者である。」と言うのか。
そうではない。
彼は真理を(湾?)したが 彼らの多くは真理を嫌う。
もし真理が 彼らの欲張りに相応しいものなら
天地とその間の すべてのものは (混乱し)退廃してしまったであろう。
そうではない。我は 彼らへの訓戒を授けたが
彼らは訓戒から 背(そむ)き去ったのである。
それともあなたは 報酬を彼らに求めるのか。
あなたの主の報酬こそは至上である。
彼は最も優れた給与を与える方であられる。
本当にあなたは 正しい道に彼らを招く。
だが来世を信じない者たちは 必ずその道から逸れる。
我が慈悲を施して 彼らを悩ます災厄を除いても
迷路に執着して途方もなくさ迷うであろう。
かつて 我は彼らに懲罰を加えたが
彼らはなお 主にへり下る事なく 素直に嘆願しない。
我が厳しい刑罰への門を 彼らに開くまでは。
見なさい。彼らはそれで絶望している。
彼こそは あなた方のために
聴覚と視覚と心(知覚,理解力)を創られた方である。
だがあな方は 感謝しない。
あなた方を地上に 繁殖させられたのは 彼である。
彼の御許(みもと)に あなた方は集められる。
彼こそは 生かしまた死なせられる方であり
昼と夜の交替を規制される。
あなた方は なお理解しないのか。
いや 彼らは 昔の人が言ったのと 同じような事を言っている。
彼らは言う。「私たちが死んで土と骨になった時 本当に甦らされるだろうか。
本当に 私たちも 私たちの祖先も
かつてこのことを約束されていた。これはただ 昔の物語に過ぎない。」
言ってやるがいい。
「大地とそこにある凡てのものは 誰のものであるか。
知っているなら(言ってみなさい)。」
彼らは必ず 「アッラーの有である。」と言うであろう。
言ってやるがいい。「あなた方は まだ気が付かないのか。」
言ってやるがいい。「七つの天の主 栄光に満ちた至高の玉座の主は 誰であるのか。」
彼らは必ず 「アッラー。」と言うであろう。
言ってやるがいい。「あなた方は なお畏れないのか。
すべての事物の統御は 誰の手にあるのか。
(万有を)守護し (誰からも)守護されない方(は誰か)
あなた方が知っているならば (言ってみなさい)。」
彼らは必ず「アッラー。」と言うであろう。
言ってやるがいい。
「それならあなた方は どうして惑(まど)わされたのか。」
いや 我は 真理を下したのである。彼らは本当に嘘つきである。
アッラーは子をもうけられない。
また 彼と一緒の外の神もない。
そうであったら それぞれの神は自分の創ったもので分裂し
お互いに抜き出ようとして競い合う。
アッラーに讃えあれ。
(彼は)かれらの配するものを(超越され)
幽玄界と現象界を知っておられ 彼らの配するものの上に高くおられる。
言え 「主よ あなたが 彼らに約束したこと(懲罰)を もし 私(の在世中)に示されるなら
主よ 私を悪を行う民の中に 入れないで下さい。」
本当に我は 彼らに警告したものを あなたに示すことは確かに出来る。
善行によって 悪を撃退せよ。
我は 彼らの言うことを熟知している。
そして(祈って)言いなさい。「主よ 悪魔たちの囁(ささや)きに対し あなたの加護を願います。
主よ 彼らが 私に近付かないよう あなたの加護を願います。」
だが死が訪れると 彼らは言う。「主よ 私を(生に)送り帰して下さい。
私が残してきたものについて 善い行いをします。」
決してそうではない。
それは 彼の口上に過ぎない。
甦(よみがえ)りの日まで 彼らの後ろには戻れない障壁(しょうへき)がある。
ラッバが吹かれる時 その日 彼らの間の諸関係の絆は途絶え 互いに問わないであろう。
それで秤(はかり)が(善行のため)重い者たちは 至上の幸福をえる。
また 秤(はかり)が軽い者たちは 魂を失い 地獄に永遠に住む。
火は 彼らの顔を焦がし その中で歯ぐきをむき出す。
(彼らに言われよう。)
「我の印が あなた方に読誦されなかったのか なのにそれを嘘であるとしたのか。」
彼らは言う。「主よ 私たちは不運に打ち負け 迷っていました。
主よ 私たちをここから出して下さい。
もしも なお 私たちが(悪に)返るならば 本当に不義の徒です。」
彼は 仰せられよう。「その中に卑しめられて入ってしまえ。我に物を言うな。
本当に 我のしもべの中には こう言っていた一団がある。
『主よ 私たちを赦し 慈悲を与えて下さい。
あなたは 最も優れた慈悲を与える方です。』
だが あなた方は 彼らを笑い草にした。
あなた方は 彼らを笑っている間に 我を念じるのを忘れる事になった。
本当に 彼らが耐え忍んだことにより
今日(こんにち) 我は報いた。彼らこそ成功した者である。」
彼は仰せられよう。「あな方たは 地上に何年滞在していたのか。」
彼らは申し上げよう。
「私たちは一日か 一日の一部分滞在していました。勘定役(天使)に御問い下さい。」
彼は仰せられよう。
「あなた方の滞在は束の間に過ぎない
あなた方が(このことを)知っていたならば
あなた方は 我が戯れに あなた方を創ったとでも考えていたのか。
また あなた方は 我に帰されないと考えていたのか。」
アッラーは 尊くて気高い 真実の王者である。
高潔な玉座の主をおいて 他には神はない。
アッラーと一緒に
何の証拠もない外の神に祈る者の計算は 主の御許にあるだけである。
本当に不信者たちは 勝ち抜くことは出来ないであろう。
(祈って)言うがいい。
「主よ 御赦しを与え 慈悲を与えて下さい。
あなたは 最も優れた慈悲を 与える方であられます。」