宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

よしなしごと

2023年05月19日 | 週報

今週は6連勤で書きたいことを醸成する時間がなかった。

ゆえに今回は頭に浮かんだことをとりとめなく。

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「ちりも積もれば山となる」ということわざがあって、いいことの例えになっているけれど、実は「手遅れにならないうちに掃除しろ」ということなんじゃないかと、ふと疑う某日。

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時代の流行は You Tube からまた違うアプリへと移っているようだけど、私は以前よりもYou Tube の動画をよく見ている。

2ちゃんねるの有益スレ(「買ってよかったもの」「やめてよかったこと」など)のコメントを音声で挙げていく動画があり結構おもしろかった。耳で聴けるので目が疲れない。自動音声のあのちょっと高めの声が好きなのもある。

メモしたコメント

(なぜメモしてあったのか、もはや不明だが、話のネタになることはメモしておくといいと別のYou Tube 動画で見た後だったからか)

・(テーマは忘れたが「ヤクルト1000」が効くと人気になり品切れになっていた頃のものかと)

「ヤクルト400を3本飲めば、ヤクルト1000より効くんじゃないの?」

(「買ってよかったもの」スレで家電などのコメントが挙がるなか唐突に)

「聖教新聞。メルカリの緩衝材に使うとクレームがこない」

なるほど。

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職場についていたテレビでたまたま観たドムドムハンバーガー社長への密着。鈴木福くんが同行していたから「ZIP!」だったか。

元議員さんの妻で議員一家の娘というのは番組では言ってなかったけど(今ネット記事を見た)、いずれにしても、専業主婦→ギャル全盛時の渋谷109アパレル店店長→居酒屋経営→ドムドムハンバーガーという経歴はすごい。

ギャルの子と仲良く写真に収まっている様子がナチュラルでステキだった。

座右の銘(だったかな)で挙げておられた「こだわらない心」というのになるほど。

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番組にふと耳をそばだてたのは「ドムドムバーガー、懐かしいー」から。

記憶があいまいだが、私が小学生だった昭和50年代、マクドナルドハンバーガーは富山市に1件あるだけだったと思う。

ゆえに、私にとってのハンバーガーと言えば、高岡市(富山県第二の市)ダイエー内にあったドムドムバーガーだったのであった。

高岡市にはモスバーガーもあったのだが、ドムドムより前か後かは不明。でも家族でダイエーでの買い物帰りに食べたということで、ドムドムに思い入れがあるのかな?

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ハンバーガーといえば「マツコの知らない世界」(割とよく観てるな^^;)で出演者の人がハンバーガーの魅力として「無心でほおばる喜び」というようなことを言っていた。(ちょっと違うかな。あいまいですみません)

言われてみるといわゆる「マインドフルネス瞑想」における食事瞑想に、ハンバーガーは適しているかもと思った。他に考えごとをしたりよそ見したりしたら崩れてしまいそうだし。


ご当地いろいろ(4/27~5/3)

2023年05月04日 | 週報

写真は富山県砺波市のチューリップフェアにて(5月4日)。

画面左にいる赤と黄色の2人組の女性は「プリンセスチューリップ」。

もっとみんな「わー」とか「きゃー」とか言って取り囲んだりすればいいのになぁと思うのは、NHK朝ドラ「あまちゃん」の影響か。

と思っていたら「一緒に写真撮ってください」と言って来る人もちらほら。プリンセスチューリップは声がかかるとにこやかに「お手振り」もしている。かく言う私も閉園間際の帰り、近くを通りかかられたので「お疲れ様です」と言ってみたら、笑顔で「どうでしたか」と話しかけてくれた。

私がプリンセスたちと同年齢の頃は違っていたように思う。ご当地ミスコン選出者に対しては、頼まれて断れなかったのね気の毒に的な目線があったような気がする。応募していた人の気持ちは分からないけど、田舎で選ばれてもね…という含羞が常にあったような。

「あまちゃん」は春子さん(小泉今日子)が田舎者の琴線に触れすぎて、本当にうまいなぁと思う。

でもそういえば「あまちゃん」後は、各地にご当地アイドルが出現していたように思うが、プリンセスチューリップは、アイドルとは一線を画して控えめで奥ゆかしい感じがよいですね。プリンセスですものね。

「ミスコン」という言葉も死語となり、ご当地ゆるキャラとともに平常心で観光振興の一役を担っている今の感じは、よいなぁ。

ご当地キャラ「チューリ君とリップちゃん」のうちの「リップちゃん」。

チューリ君は黄色いチューリップ。

ゆるキャラとしてみうらじゅん氏の本にも載っているが、全然ゆるくない、普通にグッド・デザインだと思う。

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4月30日の「関ジャム 完全燃SHOW」は「リズム隊特集」。

東京スカパラダイスオーケストラからはベース川上さんとドラムス欣ちゃんが登場。

バンドにおけるリズム隊の役割として、川上さんが言っていた

「昔坂本龍一さんがおっしゃってたんですけど、全部ぴったり音符通りにいったら、打ち込みでできるし、つまらない。ドラムが前め、ベースが後ろめだったりすると、それがバンドの訛りになって、グルーブになる」

というのに、なるほど。

そして、欣ちゃんの机ドラム!すごい!!

ドラムセット買ってもらえなくても、創意工夫でいくらでも前向きにかっこよくできちゃうものなのだ。

関係ないけど、私の高校時代、我が家の後方の家からドラムの練習音が聞こえてきたことがあった。あの家にはドラムセットがあったのだ。1986、7年頃のことだけど。家と家の距離が離れているので楽器演奏には適している。田舎の利点。

さて、チューリップフェア開催地に隣接する砺波市文化会館では、6月東京スカパラダイスオーケストラのツアーがやってくるのである!

もう立て看板が立っていた。(写真撮り損ねた)

遠出は控えようと思っていた矢先、来てくださるのに行かない理由はないのだ。

前回は2015年。約8年前のことである。この8年いろいろあったなー。

「あまちゃん」は10年前。

そしてふと、1999年は24年前なんだなーと思った。この24年はそれこそいろいろあった。

そういえば「あまちゃん」の春子さんが帰郷したのは24年ぶりと言っていなかったか。すごいなー。「舞いあがれ!」のめぐみさん(永作博美)の12年でも長いなぁと思っていたのに…


マルチタスクで(?)(4/20〜4/26)

2023年04月28日 | 週報

マルチタスクは脳に良くないと言われているようだが、こういうのを切ったり貼ったりしながら、耳でラジオや音声中心のYou Tube を聴くのが楽しい。単純作業はいいのかな。

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ふと「矢野顕子」で apple music 内を検索したら「矢野顕子:ソングライター」という提供曲のカテゴリーができていた。

「そよ風のフェイント」久々に聴いた初期松田聖子さんの歌声がかわいすぎる。恋せずにはいられない歌声というか。圧倒的人気には理由があったのよねやっぱり。

吉田美奈子さんの「かたおもい」は初めて聴いた。30数年後の矢野さんのアルバム「飛ばしていくよ」でのセルフカバーを最新曲のように聴いていた。

アグネス・チャンによる元祖「ひとつだけ」も初めて聴いた。これもいいなぁ。「ローラースケートでダンス」に並ぶと「中華料理」もエキゾチックになるなぁ。矢野さん版は「テニスコートをかけまわる」で、より日本の普通の若者に寄せた感じ。おもしろい。

森山良子さんの「愛はたくさん」も初めて聴いた。総じて女性歌手の皆さんの歌声は「しっとり」しているが、矢野さんが歌うと、うるおいはキープしつつも「さらさら」しているようなー などとシャンプーのタイプ分けにになぞらえてみたり。

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よく分からないしいきなりお金は出せないけどちょっと聴いてみたいなと思うことが多い私には、音楽のサブスクリプションはとてもありがたい発明であった。まぁ例えば山下達郎さんの曲は聴けないように、これがすべてでないことは覚えておかないといけないが。

たとえると有料の図書館みたいなものかな、とふと思う。

図書館をぶらぶらして、てきとうにおもしろそうな本を借りることが、やっぱり好きだなー、と先日あらためて思った。

借りておもしろかった本

『副作用あります!?人生おたすけ処方本』(三宅香帆 幻冬舎)

『続・ラブという薬 自由というサプリ』(いとうせいこう・星野概念 リトルモア)

三宅香帆さんの他の本や『ラブという薬』も読みたかったのだが貸出中だった…予約するのは面倒なのだよなぁ... 他に、ほんとうに読みたい本は県立図書館から取り寄せないといけなかったり…そこは音楽サブスクリプションとの違うところだ…

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矢野さんが「わたしはベイベー」を提供しているのん(能年玲奈)さん主演「あまちゃん」BSでの放送、私も観ている。

「君に、胸キュン。」も出ましたなー…


宇宙船も魂も天に(4/13~4/19)

2023年04月20日 | 週報

4月14日NHKEテレ「スイッチインタビュー矢野顕子×MISIA(EP2)」

矢野さんの「天才」がよくわかる神回であった。

それは対するMISIAさんが、邪念のまったくない心のきれいな人だからというのもあると思う。

矢野さんの来歴は大体知っていたけど、今聞くとあらためてすごいなぁと思う。現代だと考えられない。つくられたルートじゃないからかな。

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某日 ネット記事で大江千里さんによる坂本龍一さんへの追悼文を読む。

溢れ出る言葉で思い出の中の状況や当時の気持ちをありありと現前させる千里さんの文章はすごいなー。自分も千里さんだったらこういう気持ちになるなーと同調してしまった。

中に薬師丸ひろ子さんに書いた曲の話があり(「ふたりの宇宙」作詞大江千里・作曲坂本龍一)、懐かしくなってひろ子さんのアルバム「PRIMAVERA」を聴きなおす。

1991年発売当時に買ったもの。あらためてよいアルバム。大貫妙子詞・矢野顕子曲の「星の王子さま」も入っている。

この「星の王子さま」のアレンジも好きだなと思って検索したら、編曲の大村雅朗氏は1997年に亡くなっていた…

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さて、このネット記事は雑誌「ニューズウィーク日本版」の坂本特集からの抜粋と知り、ほかの記事も読みたかったので、書店でくだんの雑誌4月18日号を購入する。

千里さんの記事の次に、レコード会社の要職を歴任し坂本さんと親交の深かった近藤雅信氏へのインタビュー記事がある。

最後のほうに坂本家のDNAという話があり、坂本さんの父一亀さんの言葉で記事は終わっている。

「その一亀さんがこう言ったそうです。『俺は亀のように、地を這うように仕事をしてきた。息子には天に上るような仕事をしてほしいから『龍一』と名付けた』と。」

なるほど。辰年生まれだからというだけではなかったのね。

で、この記事「天才・坂本龍一と40年間走り続けて」には、さらに英文見出しで「A DRAGON FLYING ABOVE」とある。

「ドラゴンはのぼる」かぁー…

「ドラゴンはのぼる」は宇宙飛行士野口聡一さんによる詩で、宇宙船クルードラゴンのことではあるけれども。

宇宙船も魂も昇天に至る過程は似ているような…

「宇宙」がまた今までとは別のものに見えてきた。

妄想が過ぎるが夜に乗じて書いてしまうと、よく聴こえる時を選んで魂が lift off の伴奏曲にしたのかな…などと。わー駄目か。すみません。

この1週間、ほかにもいろいろ話題はあったのだけど、どうしても偏るな。

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追記

妄想すぎたこと申し訳なくお恥ずかしい。

後日、読んだ記事によると、坂本さんは3月26日、東北ユースオーケストラの東京オペラシティでの公演をオンラインで視聴し、メッセージを送っていたとのこと。

大切なものを見届けて逝かれたのだなと、あらためて感動。

それなら25日の矢野さんのコンサートもきっと直接(オンラインで)観られたかと。

ご本人方関係なく、自分の中で「宇宙」に対する別の視座に気づいたことが貴重だった。

「星の王子さま」を久しぶりに聴いたのも良かった。

薬師丸ひろ子さんのと、矢野さんの弾き語りでは歌詞が一部違っていることも、今回初めて気づいたのだった...


ラジオ・詩・コラム・写真(4/6~4/12)

2023年04月13日 | 週報

テレビ

4月11日「マツコの知らない世界」(TBS)

aiko がゲストで「ラジオの世界」。

aiko について異常に詳しいハガキ職人(と今でも言うのか)「グッドファーザー」さん、aiko 結婚後のお便りが紹介されていたが、レトリックに工夫があるから異常じゃない、と思っていたら、マツコからまさかのコメント「aiko の自作自演の可能性も」に笑った。

番組関係ないんだけど、文章技術を磨くことで、ストーカーなど精神異常の発露を抑えて心の安定を保つ効果があるんじゃないかとふと思った。今までプロを目指す以外の実用性を考えたことがなかったが。そういえば深夜ラジオのネタ投稿ってそのための訓練装置のようでもある。

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ラジオ

4月8日「坂本龍一ニューイヤースペシャル」(NHK-FM)

2023年1月1日の本放送は聴いていなかった。

番組中では映画監督ジャン=リュック・ゴダールの死についての言及があり、坂本さんの監督への思いが、そのまま私含め多くのリスナーの坂本さんへの思いと重なるようだった。坂本さんも90歳まで生きていてほしかった…

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4月6日には作家富岡多恵子さんの訃報があった。

そのころひっぱりだしていた坂本龍一さんのアルバム「GEM」(2002年に出たソロ、映画、TV/CMのベストアルバム3枚の応募券を送るともらえた。プロデュース曲ほか雑多な構成)に、富岡多恵子さんの「歌いましょうひとりで」が入っていた。

(You Tube でも聴ける。)

坂本さんのアレンジはもちろんかっこいいんだけど、この詩がすてきで、知ることができてよかった。

「お父さんの歌なんて 聞いたことないもんね」

の「聞いたことないもんね」のイントネーションが関西の人という感じがする。

この詩の中の「お父さん」を、私は「父性的なもの」に変換していたのだけど、本当に直截にお父さんのことで、お父さんとの関わりが富岡さんの詩人としての出発点だったとのこと。(とYou Tube のコメント欄で知った。)

「みんなでハミングするなんて そんなのはウソの歌」

「ひとりだけで歌う歌ってあるんです だれにもわからないけれど ひとりだけで 小さな声で歌う歌がー」

恥ずかしながら富岡さんについては、文壇における関西女流の重鎮というイメージだけでろくに知らなかったのだった。

思い出すのは中野翠さんのコラムの一節。

「昔、雑誌編集者をしていたころ、作家の富岡多恵子さんに電話でインタビューの依頼をしたら、『暑いからねぇ……』と断られた。『暑い』ということだけを理由に仕事を断る人は、まぁ、珍しい。私は『わかる、わかる』とおかしくなって、笑いながらアッサリと引きさがった。」(『私の青空』所収「ウサギとキリギリス」)

このエピソードが印象的で勝手に親しみを持っていたのだった。

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写真は昔の携帯電話に入っていたもの。

ほとんど何が何だか分かりませんが^^;

坂本龍一さんのコンサート(Playing the Piano 2009年4月17日@富山県オーバード・ホール)にて、撮影OK時。

ちゃんとお元気な時に全国行脚のピアノコンサートもしてくださったこと、あらためてありがたいことだった。

同年10月17日 金沢21世紀美術館にて


永遠のファンで師?(3/30~4/5)

2023年04月07日 | 週報
(↑このブログタイトルは文法的にヘンだった。「永遠のアイドルで師」とすべきか?)

4月2日夜ネットニュースで坂本龍一さんの訃報を知る。

3月28日死去 71歳 とのこと。

下世話だが、関係者のコメントが続々とニュース記事になるなか、矢野さんへの注目を心配してしまったのだけど、5日の twitter を目にして、泣いた。

矢野さんにしか書けない言葉だ。

俗人としては「あらゆる意味において、これ以上の言葉はない。さすが」と感服したことも書いておこう。

美雨さんの文章にも泣いたな...

追悼に坂本さんの曲を聴きながら、3月末の桜の咲く季節に逝かれた意味を思ったりもした。

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個人的には、訃報の翌日は休みということもあって、何をする気力もなくぼんやり過ごしてしまったのだけど、でも、最期まで音楽も社会的な発信も続けていた坂本さんの死を、自分のやる気のなさの言い訳にしてはいけない、とも思った。

恥ずかしながら「坂本龍一と会って話ができる自分になる」が、ひそかに昔からの私の野望だったのだけど、それは永遠にかなわないことになった。具体的に思い描いて近づいていくということをしていなかったのは失敗だった。でもどんな自分になっていたとしても、ただのファンで舞いあがってしまうことは今と同じだろう。

何がしたかったのかなと考えるに、ひとりのファンがここにいるということを伝えたかったのか…なぁ…

2017年のワタリウム美術館での「設置音楽展」に、ふせんにメッセージを書いて貼るコーナーがあって、全然うまく書けなくて悔やまれたけど、でも今はつたなくても伝えられたことはよかったと振り返った。

(日常で触れる音楽は車の中で聴く iPhone くらいで…みたいなことを書いたと思うのだが、後日なにかのインタビューで、そういう人にも届くような...ということ言っていた(ような気がする)ので、あ、それ私、と勝手に妄想を広げた当時^^;)

SNSでいくらでも交流できる現在、書くだけのブログは、今や、昭和時代の「風船に手紙をつけて飛ばす」「瓶に手紙を入れて川に流す」的な行為だけど、一応公開ブログで文章を書いておいたことも、自分の中ではよかった、ということにしておく。


耳にも目にも(3/23~3/29)

2023年03月29日 | 週報

木曜日更新を目安にして金曜日になることが多いのだけど、今週は前倒しで水曜日に。

3月25日は「矢野顕子の歌とピアノで宇宙へ行こう。『君に会いたいんだ、とても』」(コンサート@大手町三井ホール)をストリーミングで視聴した。

(3月31日まで視聴可能)

すばらしい宇宙の映像など視覚効果と一体となって、音だけで聴くのとはまた違った感動が。野口聡一さんの朗読が入る構成で、その良さを味わいつつ、矢野さんが歌にすることの意義もあらためて感じた。

これは現場で直接体験したかったなー…

同時に、もっと良い音響設備があれば...とも思った。今まであまりそういうことは思ったことがなかったのだが。音が立体的に聞こえてほしかったということかな?…と後付け。

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音響設備で思い出すのが、amazon で注文してこの週に読んだ『私はカレン、日本に恋したフランス人』『モンプチ 嫁はフランス人』(じゃんぽ~る西 祥伝社)のカレンさん。

彼女は元テレビ局の技術部長で音響マニア。成田空港内のアナウンスの音がリアルに日本好きになるきっかけだったらしい。

家のオーディオシステムは自分で組んでいて、いろんなスピーカーやヘッドフォンを持っている。

そして、著者である夫・西さんが仕事中パソコンで音楽を再生していることが耐え難い。(ひどい音質で音楽を聴くことをやめてほしい)

カレンさんの音へのこだわりについての西さんの考察が、私にもつきささった。

仕事も家事もテキパキこなすカレンさんに対して、ダラダラする時間が長くやり始めても集中できないという西さん。

「良い音響で聴くことはとても重要でストレス解消になります」と言うカレンさんの、音へのこだわりこそが彼女の集中力の源になっているのではないか、とのこと。

そう言われてみると、音質が気になることとテキパキ度は連動しているような気がする。(音楽家でダラダラしているイメージの人はいない、ような。また自分の中で、昔よりも音を注意深く聴くようになって、相対的にではあるが、テキパキ動けていると感じているので。あくまで相対的だが…)

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さて、じゃんぽ~る西さんの一連の著作がおもしろかったので(『おとうさん、一緒に遊ぼ』も育児エッセイというよりも、実態を観察しての絵本についての考察が興味深かった)初期の『パリ愛してるぜ~』シリーズも読みたくなった。

しかし、この調子でまた本が増えていくのも抵抗が…

電子書籍なら場所を取らないし、価格も安くなっているし…と、ふと Kindle 端末の購入をまじめに考える。

前週、紙の本の「形」に感動したばかりなのに矛盾しているが。

検索すると、専用端末は「目にも優しい」というのを見てぐっと気持ちが傾いている。目への影響は超重要。

全部また 巨大企業 amazon の利益になると思うと、若干抵抗があったりするけど…


「形」に感動 (3/16~3/22)

2023年03月24日 | 週報

先週久々に amazon で買い物をし、今週受け取った。

今回はコンビニ受け取り指定にしており、ネットで確認するともう届いているようなのだが、なかなか通知メールが来ない。じりじりと待っていたのだが、おかしいと思ってまたネットを確認すると、あら、メールが来るわけじゃなかったのね。メッセージセンターというところで確認した認証キーを、ファミポートに入力して(ファミリーマート受け取りだから)、出てきた伝票でぶじ交換。

今回受け取った段ボール箱は贈答用菓子箱くらいの大きさ、中身は分かっているけど(本とCD)、プレゼントみたいで嬉しい。

さて、「中身は分かっているけど」と書いたが、実は分かっていなかったことを知り、ふいうちをくらって感動した本があった。

それは『酒ともやしと横になる私』(スズキナオ シカク出版)

本の判型がっ。

今回注文するにあたり、ネットで「文庫サイズ」と目にして、そこでまず「おや、普通の単行本サイズじゃなかったのね」と意外に思っていたのだが、実際は文庫本よりも横に少し短い、手帳サイズ。それがなんともいえず良いのだ。

なるほど、これは普通の書店には並ばないわけだー。(大都市と関西圏には普通にあるのかもしれないけど)

私、この本をここ2年くらい読みたいなーと思っており、いろんな書店に行くたびに、気にしてみていたのだが、ない。スズキナオさんはこの2年の間に新刊がまあ出ており、そのタイミングで一緒に入荷してたりしないのかなと思うのだが、ない。(新刊は割と普通に並んでいる)

かといって、わざわざ注文するほどでもないかな…と、あまり行かない書店に行ったときに気にしてみる、というくらいに留めていたのだった。

が、今回の注文で、他の本やCDをまとめて注文しようと決めた際に、「そうだった、この機会にこの本も」とにわかに思い出し、そそくさと追加。

この本のことを頭の片隅においていた期間が長かっただけに、意外性が大きくて感動もひとしお、ということだろうか。

そもそも私は、本に関しては読みやすさが第一で、凝った装丁の本はむしろ嫌いなほうだったので、それなのに、見た目に感動している自分が意外でもある。

だけど、この本は外観がほんとうにいいんですよ。

写真では分からなかった良さ。

表紙の、黒白基調の宇宙空間に地球の青というのがまた良くて、ちょっと光沢があって地球が光ってるのがいい。

それらがまたわざとらしく大げさじゃなくてさらっとしてるのがいい。

軽い紙を使っているのもいい。手触りもいい。

あ、これで読みにくかったら、感動は半減というかマイナスなのだが、手のひらに収まるこのサイズ、普通に読みやすい。

内容も期待にはずれず、よかった。(もったいないのでまだ読書途中)

引用すると、本全体の印象から外れてしまうようだけど、ぱっと開いたページにあった

「私はよく平日、道に立って発泡酒などを飲む。それも、路上で酒を飲む自分の姿を速足で道を行き交う人たちに見せることで『あなたたちのスピード感とは別の速度の生き方があるんじゃないでしょうか?』という提案を投げかけているつもりなのだ。」

というのが、衝撃的だった。

やっぱり、そういう「つもり」があったんだ!!

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他のことも書きたかったのだが、長くなったので今週はこれで終わり。


映画館で観た(3/9~3/15)

2023年03月17日 | 週報

今週は久々に映画館へ行った。

「3回化の法則」=ネットで3回感想を見て、そうそう観に行かないと、と。

「au マンデイ」で観た。すぐ感想書いておけばよかったな。

「BLUE GIANT」

よかったわ~なんといっても音楽がかっこよかった!

終演後の帰り道、さっそくサウンドトラックを車の中で聴いたのだけど、なんか違うな…映画館ってやっぱり音がいいのねー。

あの音楽を聴くためにもう1度映画館に足を運びたいくらい。

もちろん、劇伴音楽として、単体じゃなくて画面を観ながら聴くからこそよいっていうのもある。

原作は全然知らなかったので、最初はやっぱり実写のほうがいいなーなどと思っていたのだけど、実写だと逆にいろいろ支障あるかな…..音楽に没入している感覚はこういうふうに絵とアニメーションで表すのかーとか参考になった。(なんの参考かと言われると困るが、感覚を目で見える形にする手法というか)

主人公たちの演奏を「演技」として考えると、やっぱりうますぎと思ったりするけど、ミュージシャンの方々が、本人ではなく役柄になりきって演技として演奏することなんてそうそうないわけで、貴重でおもしろい試みだ。

お話としては、スマホ時代の主人公たちがやるアルバイトが工事現場というのが違和感あったのだけど、2020東京オリンピック前で建設ラッシュという背景があったのかな。音楽やってる子がガテン系は危険だろうーたとえ直接手指を使わないにしてもーと思っていたら…

あと、ロックバンドは同じメンバーで続けることを目標とするけど、ジャズはそうじゃないというのが、門外漢としては、そういえばそうだな、なんでだろうと興味深かった。

主人公たちの性格って結構漫画的に誇張されていると思うのだけど、その漫画的な感じが懐かしかった。主人公たちの若さをいとおしく思ったり応援したりする年長者的な気持ちもあったけど、彼らのスピリットが伝染して、私も(なにがなんだか分からないけど)やるぞっという気持ちになったりして。

ほかもいろいろあって、長らく読んでいなかった漫画をまた読んでみようかなと思って、ほとんど初めてレンタル店でDVDではなくコミックの棚を見てみたのだが、「BLUE GIANT」は借りられていて無かった…話題作はそういうものだよね…

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ああ、なんだかうまく書けない…他は

NHKEテレ「シン・にほん聴こう」(他番組でも思うのだが司会森山直太朗さんの話術がおもしろい。ザ・ブルーハーツ、当時は聴いていなかったけどいい曲いろいろ)

朝ドラ「舞いあがれ!」も終盤。最初のほうのエピソードや人物が後半にうまく活きてくると、途中観なかったりしたことががぜん悔やまれてくる)

読んだ本『限りある時間の使い方』 理想主義・完璧主義のために結局なにもできないで関係ないことばかりしてしまう感じ、当てはまりすぎて胸が痛い…自分が時間そのものというのになるほど。


歌詞が届く(3/2~3/8)

2023年03月10日 | 週報

3/2NHK「うたコン」に、東京スカパラダイスオーケストラfeat.長屋晴子(緑黄色社会)が出演、『青い春のエチュード』生演奏を初披露。

最近は積極的に情報を仕入れておらず、正直、ここのところの若手人気アーティストとのコラボには良い印象がなかったのだけど。

これ、よかったわ~。

翌日からapple music でリピートしている。

なぜそんなに良いと思ったのかを考えてみた。

そもそも、緑黄色社会、いままでもテレビでみかけていたけれど、実はヴォーカルが苦手な感じと思って、例えば紅白歌合戦でも録画をスキップしていたんだよねー。せっかくおもしろいバンド名なのに、直球の熱唱系というのが違和感あった。

でもそれが、スカパラの演奏とはぴったり合っている。

そして長屋さん、ものすごく歌うまくないですか。

ただ声がいいというだけでなく、歌詞がはっきりしっかり届いてくる。

「うたコン」の初見ではまず川上さんの作曲がいい!と思ったんだけど、谷中さんの歌詞も、またこの季節にぴったりの私が好きな世界観。

変わってしまうことが怖くて告白しないで卒業すると決める片思いの歌なんだけど、恋をすると、ほんのささいなことも、大げさに捉えてしまうもの。

谷中さんの大仰な歌詞と長屋さんのドラマチックな歌声が、その心情に実に合っているのがおもしろいなーと思った。最近の少女漫画は全然分からないけど、シャープな描線、コマぶち抜きで、擬音もズガーンと大きく描かれている漫画みたいな感じで。

谷中さんが片思いの詞を書いているという若干の気恥ずかしさを、長屋さんの歌声が吹き飛ばしてくれるばかりか、歌詞カード無しで歌詞の良さもよく分かる、ありがたいヴォーカルだ。

で、流れで、Saucy Dog の彼や、幾田りらさんとのコラボ曲も、あらためて聴くと、それぞれいい! がぜん新アルバムも楽しみになってきた。

 


歌詞が届くといえば、矢野顕子&野口聡一『君に会いたいんだ、とても』について書いておかなければいけないのだ。

いやこれ実は矢野さんの最高傑作なんじゃないのと思っている。

まぁいつもそうなんだけど。

野口さんによる豪速球の直球を、バットの真芯に当ててフルスイングしたら場外大ホームランになった的な。

投球の威力で球の伸びが違うのよ。

そこにバッターの選球眼(この球をどう打つべきか)と日ごろの鍛錬が合致して、歴史的ホームランになったと。

スタイルとしては、子どもの作文に曲をつけて歌った「たいようのおなら」を思い出すなー。(アルバム『ただいま。』所収)あれも大好きなのだ。

聴く人を選ぶかなーという気もしないではないけど、そこは宇宙ファンの人が初めて聴いて、歌詞への共感から逆に矢野さんの演奏スタイルになじんでいったりするんじゃないかな。